“魔法少女”姿が一変「頂き女子りりちゃん」初公判…起訴内容認める
11/2(木) 22:08
ネット上で「頂き女子りりちゃん」と名乗り、複数の男性から2億円以上をだまし取ったとみられる25歳の女の初公判が、2日に開かれました。女は起訴内容について「いや、(間違いでは)ないです」と認めました。
◇
渡辺真衣被告(25)(YouTubeより)
「5億円とは言わずとも、んーと、んーと、3万円でもいいので、1000円でもいいので恵んでくださーい!」
「頂き女子」今年の新語・流行語大賞にノミネートされるほど、一躍、時の人となった女。その名も――
渡辺真衣被告(YouTubeより)
「世界の平和を守る!えーっと、人妻JK魔法少女りりちゃん!」
りりちゃんこと渡辺真衣被告は、2日の初公判では、動画で見せていた魔法少女のような格好とは一変。めがねをかけ、明るかった髪色はほぼ黒色に。紺色のスエットに黒ズボン、サンダル姿で法廷に立ちました。
裁判官
「仕事は?」
渡辺被告
「していません」
渡辺被告は語尾を少し伸ばし、けだるそうに答えていました。
渡辺被告(YouTubeより)
「私のことが大っ嫌いな人は、これでたぶん好きになったと思うので」
甘えるような言葉遣いと――
渡辺被告(YouTubeより)
「(オリに入った熊の置物を見せながら)助けてくださーい、僕は無実でーす。熊さんも大変だっていうことで~」
独特な世界観――
渡辺被告(YouTubeより)
「みなさん、このくそオスども」
渡辺被告はターゲットを「おぢ」と呼び、複数の男性をだまして2億円以上を“頂いた”とみられています。詐欺の罪に問われている他、金をだまし取るためのマニュアルを販売するなど、詐欺を手助けした罪にも問われています。
そのマニュアルというのが、「頂き女子りりちゃんのみんなを稼がせるマニュアル」です。男性をその気にさせるための会話の流れや、注意点などがずらり。「おぢ」の心を言葉巧みにつかみ、マニュアルには“頂き”と書かれていました。マニュアルは、1993万円の収入があったといいます。
詐欺を手助けした罪の起訴内容について、間違いがないか聞かれると――
裁判官
「間違っているところはありますか?」
渡辺被告
「いや、(間違いは)ないです」
小さな声で認めました。
これまでの検察側の調べで、渡辺被告は「20歳からホストにのめりこみ、風俗店の客に金を無心したところ、男性の心を満たすことでお金がもらえるようになったので、マニュアルを販売した」と話しているといいます。
検察側は、「男性に対し『経済的に困っている』などと言って、援助してもらうようになり、頂き女子マニュアルを作成、自らをりりちゃんと名乗りSNSで販売した」と指摘しました。
今後、“頂き女子”の口から何が語られるのか。次回の裁判は、来月6日に開かれる予定です。
裁判官に「渡邊真衣で〜す」“頂き女子りりちゃん”と称し詐欺の手助けした罪に問われた女 起訴内容認める
2023/11/02 21:10
11月2日、男性の心を弄んで多額の現金をだまし取る「詐欺マニュアル」を販売していた女が、男性2人から現金約1000万円を騙し取るのを手助けした罪に問われた裁判の初公判が行われました。
「魔法少女」を名乗り、カメラにポーズを決めていた金髪の女は、伸びた黒髪にメガネをかけ、別人のような姿で法廷に現れました。
自らを「頂き女子りりちゃん」と称していた渡邊真衣被告(25)。名古屋市の女子大学生の被告(20)が、男性2人から現金あわせて1065万円をだまし取った事件で詐欺の手助けをした罪に問われ、2日の裁判にかけられました。
その手助けとは「詐欺マニュアル」の販売です。
<マニュアルの内容>
「魔法とはお金に困っていることを伝える言葉です」
渡邊被告が作成したマニュアル。その中で、ターゲットとなる男性=「おぢ」とのメッセージのやりとりで恋愛感情を巧みに揺さぶり、困っているフリをして金をだまし取る方法を、事細かに記していました。
2日午後2時半すぎ、名古屋地裁には83の傍聴席を求め100人以上が列をなした、注目の初公判。裁判の冒頭、裁判官から名前などの確認を求められた渡邊被告は…。
<裁判官>
「名前は?」
<渡邊被告>
「渡邊真衣で〜す」
<裁判官>
「今、決まった住所はありますか?」
<渡邊被告>
「ないで〜す」
<裁判官>
「仕事はしていますか?」
<渡邊被告>
「していないで〜す」
そして、起訴内容について間違いがないか問われると…。
<渡邊被告>
「いや、ないです」
と、はっきりとした声で起訴内容を認めました。
検察側は冒頭陳述で、「風俗店で稼いではホストに金をつぎ込んでいた被告は、男性客の心を満たすと金をだまし取れると知った」などと指摘。
「そのことを『頂き女子』と呼ぶようになり、詳細な方法をSNSで販売するようになった」と、マニュアルを作るようになった経緯を説明しました。
開廷から10分ほどで前髪を触り始めるなど、裁判に集中していないような仕草を見せていた渡邊被告。
12月の裁判では、自身が50歳の男性から現金およそ3800万円をだまし取った罪について審理される予定です。
「頂き女子りりちゃん」初公判茶髪に眼鏡姿20歳のあの日から…
2023年11月2日 19時56分
「頂き女子りりちゃん」の名前でSNSで活動し、男性から金銭をだまし取る方法を指南したとして、詐欺幇助(ほうじょ)の罪に問われた住所不定、無職渡辺真衣被告(25)の初公判が2日、名古屋地裁であった。渡辺被告は「(間違い)ないです」と起訴内容を認めた。
渡辺被告は胸元までの茶髪に眼鏡をかけ、上下黒っぽい色のスウェット姿で出廷。罪状認否で証言台に立つ直前、歯を見せながら口を手で隠すしぐさを見せた。
検察側は冒頭陳述で、渡辺被告が20歳のころからホストに多額の金をつぎ込み、支払いに困った際に勤務先の風俗店の客に援助を求めて成功したと指摘。これを機に経済的に困っているなどとうそをついて詐欺を繰り返すようになったと犯行に至る経緯を説明した。その後「頂き女子」「りりちゃん」を名乗り、詐欺の方法を詳細に記したマニュアルの販売をSNS上で開始したという。
渡辺被告は昨年6月、このマニュアルを名古屋市中区の大学生の女(21)=詐欺罪で公判中=に販売。女が男性2人から現金計1065万円をだまし取る行為を手助けしたとされる。
検察はこの日、渡辺被告がマニュアル販売後の今年2月、SNSの通話機能で女と会話し、「相手が求めているものを与えてあげる」などと助言したことも明らかにした。女からは「今月1千万プレーヤーになれたよ」と詐欺が成功したとの報告があり、マニュアルや相談のお陰だと感謝されたという。
検察は渡辺被告の供述調書の内容も紹介。マニュアルの売上高はこれまでに約1993万円、「頂いた額」は約3億円にのぼるという。
渡辺被告は今年4~8月、茨城県の50代男性に「借金を返済すれば同居できる」などとうそを言い、計約3800万円をだまし取ったとして詐欺罪でも起訴されており、12月6日の次回期日で審理される。
“頂き女子りりちゃん”初公判で一変、黒髪にメガネ姿 詐取金でホストに貢ぎ「魚のやかん」1277万円を…なぜはまる?夜の街の現状
11/2(木) 20:43配信
恋愛感情を利用して、男性から現金をだまし取るためのマニュアルを販売し、詐欺容疑などで逮捕・起訴された“頂き女子りりちゃん”と称する女。
逮捕から2カ月あまり、その初公判が開かれた。法廷で何を語ったのか…。
仕事は「してないでーす」 起訴内容認める
渡辺真衣被告(本人のYouTubeより):
世界の平和を守る…人妻JK、魔法少女りりちゃん!です…。
2023年8月、恋愛感情を利用した“詐欺マニュアル”を作成・販売し、詐欺の手助けをした疑いで逮捕された、渡辺真衣被告(25)。男性からだまし取った現金の総額は、2億円以上に上るとみられている。
11月2日午後3時過ぎ、名古屋地裁で初公判が開かれた。証言台に立った渡辺被告は、黒髪にメガネをかけ、上は紺色のスエットで下は黒のズボン姿。動画で見せていたキラキラした印象は影を潜めていた。
しかし、裁判官とのやりとりでは…。
渡辺真衣被告:
渡辺真衣で~す。
裁判官:
住所は?
渡辺真衣被告:
ないでーす。
裁判官:
仕事はしてますか?
渡辺真衣被告:
してないでーす。
詐欺のほう助について「間違いないか」と問われると、「いや、ないです」と話し、起訴内容を認めた。
「おぢ」数十人から詐取した2億円の使い道
裁判での解明が待たれるのが、だまし取った巨額の現金の流れだ。
渡辺被告は7月、SNSに「風俗と詐欺で何億か稼いで手元に1円も残らずホストさんの応援に使ってしまいました」と投稿。だまし取った多額の現金で、新宿・歌舞伎町のホストクラブで豪遊していた。
渡辺被告が貢いでいたのは、新宿・歌舞伎町のホスト、狼谷歩こと田中裕志容疑者(26)だった。田中容疑者は10月、詐欺で得た金と知りながら貢がせていたとして逮捕されている。
田中裕志容疑者(本人のYouTubeより):
お金って持ってみたら分かるけどね、紙切れなんだよ。人が本当に欲しいものはね、お金じゃ買えないんだよ。
我ながら、主人公体質だなっていうのをかなり自負していまして。生きてるだけで俺の後ろにストーリーがついてきちゃうんですけど。
渡辺被告は「おぢ」と呼ぶ数十人の男性から、「頂き」と称して2億円以上の金をだまし取り、その多くを田中容疑者と過ごす際のホスト代として貢いでいたとみられている。
渡辺被告は、どのようにしてホストにはまっていったのか。
“カジュアル”化したホストクラブ のめり込むと…
歌舞伎町の社会学を研究する現役大学生の佐々木チワワさんは、最近のホストクラブは、カジュアル化していて、学生やOLなどの20代の女性客が多いと話す。
歌舞伎町の社会学を研究・ライター 佐々木チワワさん:
ホストクラブは最初の敷居がとても低くなってきていて、60分飲み放題3000円から始まる。そこから、自分の担当ホストをナンバーワンにしたい、ホストからの扱いをよくされたい、大切にされたいとなると、月20万円しか使っていなかったら、ホストは外で会ってくれなかったりする。50万円、100万円と使うと会ってくれたり、扱いがよくなる。
また、ホストと客の関係も大きく変わってきていると指摘する。
歌舞伎町の社会学を研究・ライター 佐々木チワワさん:
“推し活”の投げ銭のような感覚のお金の使い方が混ざっていて。その人との関係性を買うために、その人の売り上げを上げるという、お金を使うことが目的になっている。
田中容疑者は、店でこのようなものを売っていた。
田中裕志容疑者(本人のYouTubeより):
これは俺のホスト1年目の時のエピソードなんですけど、指名して3カ月くらいの女の子で、すごい応援したいって言ってくれて。自分、お酒飲めないんで、その時家にあった魚の形したヤカンみたいなやつを、まあ原価3000円ぐらいだと思うんですけど、1277万円でおろしてもらったことがありまして。これがその時の実際の写真なんですけど。
渡辺被告も、この魚の形をした器の写真をSNSに投稿。多額の現金を貢いでいたものとみられる。
SNSの普及と相まってカジュアル化したホストクラブ。1カ月の売り上げが1億円に上る店もあるという。しかし、ホストにはまった末、見境なく貢いでしまうと大きな落とし穴が待っているという。
歌舞伎町の社会学を研究・ライター 佐々木チワワさん:
カジュアルに楽しめるけど、その中ではまってしまい、自分が大金を使いたいと思った時に、夜の仕事に流れるというケースが多い印象です。
逮捕された際の渡辺被告は、カプセルホテル暮らし。所持品は、壊れたスマホ、ホストの名刺、数千円程度の現金だったという。
詐欺の罪については、12月に行われる次回の裁判で審議される。
(「イット!」11月2日放送より)
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