特殊詐欺の被害防止で詐欺電話の音声を公開 群馬県警
12月05日 10時08分
あとを絶たない特殊詐欺の被害を防ごうと、群馬県警は実際にかかってきた詐欺の電話の音声を公開しました。
公開された音声はことし、県内に住む80代の女性の自宅の固定電話にかかってきた3回の電話のやりとりです。
まず、市役所の職員をかたる男から電話があり、「介護保険料を2万9800円多く納めているのでお戻しする。振り込み先はどの銀行がいいか」などと女性から金融機関名を聞き出し、本人確認のため金融機関から電話があると告げました。
その後、金融機関の職員をかたる男から電話があり、「市役所から介護保険料の払い戻しの依頼を受けている。問題がなければあす入金する」と説明を受け、女性は電話を切りました。
しかし、再び、金融機関の職員をかたる同じ男から電話があり、「精査したが、キャッシュカードの確認がとれない。エラーの原因を早急に調査するので本人確認のため暗証番号を教えてほしい」と言われました。
信じ込んだ女性は暗証番号を教えると、男は「原因はキャッシュカードが古いタイプになっているためで、担当者が説明のため自宅にうかがう」と告げました。
このあと、実際、金融機関の職員を装った男が自宅を訪ねてきて、女性はキャッシュカードをだまし取られたということです。
群馬県警は市役所や金融機関などを名乗る電話であっても、電話で「キャッシュカード」や「暗証番号」などのことばが出たら詐欺を疑い、警察や家族に相談するよう呼びかけています。
群馬県警によりますと、ことし群馬県内では10月末までに特殊詐欺の被害は126件発生し、被害額はおよそ3億6920万円にのぼっています。
去年の同じ時期に比べ、件数は44件減り、被害額もおよそ3180万円減っていますが、1件あたりの被害額は増えています。
手口ごとにみると、「オレオレ詐欺」が46件で最も多く、次いで市役所や金融機関などを装った「キャッシュカード詐欺盗」が25件、「架空料金の請求詐欺」が20件などとなっています。
特殊詐欺犯人の電話音声公表について
掲載日:2023年12月5日
https://www.police.pref.gunma.jp/618466.html
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