『Japan,にほん,日本』 2 殺害, 判決, 報道発表 2024.7.2-7.4, 「副贴」
2024.7.4 警察庁 報道発表 令和5年中における行方不明者の状況について
2024.7.2 「自分」に仕立てた大学生を殺害 替え玉保険金殺人の33歳男に懲役30年判決 広島地裁

2024.7.4 警察庁 報道発表 令和5年中における行方不明者の状況について
令和5年中における行方不明者の状況に関する資料です。

2024.7.2 「自分」に仕立てた大学生を殺害 替え玉保険金殺人の33歳男に懲役30年判決 広島地裁
愛知県の大学生にアルコールや睡眠導入剤を大量摂取させて殺害したなどとして、殺人と詐欺の罪に問われた広島市西区の職業訓練生、南波大祐被告(33)の裁判員裁判で、広島地裁は2日、人命軽視の態度が甚だしいとして、求刑通り懲役30年の判決を言い渡した。 石井寛裁判長は判決理由で「保険金目的の替え玉殺人であり、金目当てで人命を奪う極めて悪質な犯行」と非難。「殺害方法に関しインターネットで多数の検索履歴があり、極めて強い殺意の下で計画的に行われた」と断じた。 判決によると、被告は令和3年11月、知人の安藤魁人さん=当時(21)=に睡眠導入剤を摂取させた上、広島県廿日市市のホテルに連れ込み、アルコールを注射器で肛門から注入。意識障害を生じさせて吐物誤嚥(ごえん)で窒息させた。 被告は弟を受取人に自身に6億円超の生命保険をかけており、保険金を得る目的で、替え玉として事故死を装って殺害したとした。 公判で被告は起訴内容の認否を黙秘。最終意見陳述では「ご遺族の皆さまに心よりおわびしたい」と述べた。

注射器でアルコール注入か…自分に6億円の保険金をかけ“替え玉殺人”懲役30年の判決

広島県のホテルで知人の大学生にアルコールなどを摂取させ、殺害した罪に問われた男の裁判が開かれました。男は自分に6億円以上の保険金をかけていて、その保険金を受け取るために男性を自分に見せかけて殺害。あたかも自分が死んだふうに偽装した“替え玉保険金殺人”だと検察は主張しています。注目の判決は…。

■ホテルの密室 自らの死を偽装か

“保険金替え玉殺人事件”は広島県廿日市市で起きました。登場人物は主に3人です。被害者の安藤魁人さん、男子大学生で当時21歳。南波大祐被告、現在33歳。そして南波被告の「弟」です。

事件が起きたのは2021年11月。深夜0時を越えた頃、ホテルから119番通報がされました。

119番通報 「窓を開けていたらムカデが入ってきて、1人が大変なことになっています」

公判での検察の主張によると、救急隊員が駆け付けると、心肺停止状態の男性と通報した男の2人が部屋にいました。隊員や医師に対して男は「南波大祐がムカデにかまれた。自分はその弟だ」と話しました。この時「南波大祐」の健康保険証と弟の保険証を見せたといいます。

搬送後、病院が「南波大祐」の実家に連絡を入れます。事態が急変したのはここからでした。死亡した男性は「南波大祐」ではなかったのです。のちの母親の証言です。

南波大祐被告の母親の証言 「ぱっと見で被害者が大祐じゃないことに気が付いた」

ムカデに噛まれたとされ亡くなっていたのは「南波大祐」ではなく、愛知県の大学生・安藤さん。そして119番通報した「南波大祐の弟」と名乗っていた男は南波被告、本人でした。自分で自分を死んだように見せかけた替え玉殺人だったのです。

■自分にかけた6億円超の保険金

この時、南波被告には最大で6億3000万円の保険金がかけられていました。

検察 「被告は弟を受取人として自身に多額の保険金をかけ、被害者を替え玉として殺害し、弟になりすまして保険金を受け取ろうとした」

安藤さんが大量摂取させられていたのは睡眠導入剤とアルコールです。安藤さんは酒を飲まないため、眠らされている間に、注射器で体内に96度のウォッカが注入されたとみられています。

死因は、窒息による低酸素脳症でムカデとは無関係でした。ムカデによって亡くなると特約で保険金が5億5000万円から6億3000万円に増えることから偽装を試みたとされています。

この犯行の20日前には、ムカデではなくスズメバチを利用した偽装が試みられていますが、それは失敗に終わっています。

■判決で「計画のずさんさ」指摘

南波被告と安藤さんは宗教の勧誘を通じて知り合いました。その直後から南波被告がパソコンで検索していたキーワードです。

「別人」「生命保険」「検死」「睡眠薬」「替え玉殺人事件」「バレない」「スズメバチ」「死亡」「保険金」「アルコール」「致死量」

南波被告がお金に困っていたという情報はありません。公判などでも動機が明らかになることはありませんでした。

2日の広島地方裁判所。

裁判長 「本件は、その殺意の強さ等に照らして無期懲役刑の選択が全く視野に入らない事案ではない。しかし、保険金を受領できる現実的可能性が低いという計画のずさんさを含めた犯行全体を見ると、無期懲役刑を選択するには至らない」

言い渡された判決は、求刑通りの懲役30年というものでした。

殺し方500回検索 スズメバチの巣で殺害計画も ”保険金目当て”男子大学生殺害事件の真相
7/2(火)

保険金を目当てに廿日市市のホテルで、男子大学生を殺害した罪などに問われている男の裁判で、広島地裁は2日、求刑通り懲役30年の判決を言い渡しました。

この事件は、裁判で驚きの事実がいろいろと出てきて一気に注目度が高まりました。
判決も求刑通りの懲役30年という重いものになりました。
では、ここからゲンバを取材した記者とともにニュースを掘り下げるゲンバ推しのコーナーです。裁判を取材した毛利記者に話を聞きます。

Q:毛利さん、替え玉保険金殺人という事件だったようですが、初めからそういった見立ては明らかになっていたのでしょうか?

私たちも裁判前は、職業訓練生の男が宗教団体への勧誘で被害者の男子大学生と知り合ったこと、睡眠導入剤を飲ませたうえで、アルコールを摂取させて殺害したという部分しかわかっていませんでした。
替え玉保険金殺人というのは、初公判での検察側の冒頭陳述で初めて出てきた言葉でした。

では、判決で認められた事実などをもとに、この事件を改めて振り返ります。
殺人と詐欺の罪で起訴された南波被告(33)は2021年2月に被害者の安藤魁人さん(当時21)と知り合い、その9か月後の11月に廿日市市のホテルでアルコールを注射器で直腸に注入するという危険な方法で安藤さんに意識障害を起こさせ、最終的に嘔吐物による窒息で殺害したとされています。

南波被告は犯行の前に保険会社にうその収入を伝え、自分に最大6億3000万円の保険金をかけていて、受け取りを実の弟にしていました。
死亡した男子大学生を南波被告だと説明し、そして自身は実の弟になりすまして保険金を受け取る算段でした。

結局、南波被告の母親が搬送された被害者を見て別人と断言したことで替え玉殺人疑惑が持ち上がったということなんです。

Q:相当、入念に計画しないと難しいのでは?

実は事件前の10月にも2人は名古屋市で会っていたんです。
そのときに南波被告は広島からスズメバチの巣を運び、ホテルの部屋に置いていました。
南波被告はスズメバチを使って被害者を殺害しようとしたのですがこれは、南波被告や被害者がホテルに戻る前にホテルの従業員が気付いて処分しっため失敗に終わっています。

Q:スズメバチの巣を運ぶとは驚きですね。なぜそこまでしたのですか?

保険には災害特約があり、スズメバチの巣はこの災害特約も手にするためだったとみられます。捜査当局も野生生物を使った殺人は珍しく、今までに経験したことがないと話していました。
また、この事件の前に南波被告はインターネットで「なりすまし保険金殺人」「スズメバチ死亡時間」「アルコール致死量体重」などと500回以上検索していて殺害方法を何度も調べていました。ここからも計画性の高さが垣間見えました。

Q:求刑も判決も懲役30年と有期刑では最も重いものでしたよね。これはどういう考えだったのでしょうか?

これは保険金殺人や強盗殺人などお金のために人を殺すのは、恨みなどによる殺人よりも罪が重いとされているためだと考えられます。
1日の裁判で、広島地裁は殺意を認め、求刑通り懲役30年という判決を下しました。
一般的な事件では判決は求刑より軽くなるケースが多いのですが、裁判長は「人命軽視の態度が甚だしい」と南波被告を厳しく非難し求刑通りの判決となりました。
裁判所はこの殺人の罪を重く判断したと言えると思います。

日男為騙6億保險金殺人!向受害人注射96%酒精致亡 過程極荒謬

為得到保險金而殺人的個案並不罕見,但日本有男性竟為了騙取保險金,不惜殺死一名男大學生當自己的替身,再企圖以利用自己弟弟的身分得到財產。據悉被告名下的保險金金額有逾6億日圓,而他在犯案前亦曾500多次在網上搜索與殺人有關的關鍵字詞……
33歲南波大祐涉嫌謀殺罪和詐欺罪被捕(新聞截圖)

日媒廣島新聞TSS報導指,廣島市西區的33歲被告南波大祐人,因犯謀殺罪和詐欺罪被起訴。他涉嫌2021年11月於一家愛情酒店裏強迫當時21歲的男大學生安藤魁人大量飲酒並服用安眠藥,用注射器將酒精注射到他的體內,導致他失去知覺並因嘔吐而窒息死亡。

審判在案發兩年多後才進行,但因被告一直保持緘默,至今仍不清楚他的犯案動機,亦不清楚兩人之間是否存在某種矛盾。而檢方在開庭陳述中就主張這是一宗「替身保險金殺人事件」。被告南波為自己投保,將弟弟立為受益人,然後把受害者作為自己的替身殺害,企圖在「死後」冒充自己弟弟,收取投在自己身上的保險金。
被告將受害者帶到愛情酒店犯案(新聞截圖)

據悉被告南波與受害安藤於案發前9個月,因受害者在名古屋街頭邀請南波加入信奉的宗教團體而認識。之後兩人在LINE上保持聯絡,並相約在名古屋再會,這亦成為了南波首次試圖殺人。他將在廣島得到的蜂巢搬到名古屋一家酒店,並設置在房間內,打算令受害者安藤被黃蜂襲擊死亡。但帶著安藤回到酒店時,因酒店職員已經處理了蜂巢而計劃失敗。

不過南波並沒有就此放棄,與安藤在廣島見面時再次進行殺人計劃。先讓安藤飲用加了安眠藥的飲料,將意識朦朧的他背回飯店,再將酒精注入安藤的直腸。安藤因嘔吐物而窒息後,南波打電話給消防部門,假裝是自己弟弟,指哥哥被「蜈蚣咬傷」。又謊稱昏迷不醒的安藤身份是他自己「南波大祐」。而安藤被送往醫院後大約四個小時離世。

南波在認識安藤前至案發前,為自己買入了大筆保險。名下合約保險金額包含災害保,金額高達6億3千萬日圓(大約港幣3,044.9萬元)。而被記載為受益人的親弟弟則是毫不知情。起初並沒有人發現安藤只是「替身」,全因偶然揭發。第一個偶然是發現安藤的腸道出現不自然的穿孔,才增加了謀殺的可能性。而第二個偶然則是一直自稱「南波弟弟」的被告暫時離開醫院時,院方曾打電話到他家,卻剛好是弟弟本人接聽。弟弟和母親兩人到訪醫院後揭發被送院的並非「南波大祐」,經調查後才確認受害男大學生的身份。

6月25日庭上檢方從南波逾1萬條的網上搜尋紀錄中提取與「謀殺」和「保險金」等相關的信息,作為為保險金策劃謀殺的證據。當中「冒充保險謀殺」、「黃蜂死亡機率」、「蜈蚣毒死」及「購買人壽保險後立即死亡」等與事件有關的關鍵字詞的搜尋紀錄超過500次。接近犯案時期搜尋措辭更是具體,出現「壽保索賠事件」、「直腸酒精」和「酒精致死量體重」等具體字詞,準備非常周到。
廣島地方法院7月2日宣佈判處南波30年有期徒刑(新聞截圖)

南波事前準備好注射器、導管及酒精含量96%的「SPIRYTUS」酒等,又偷用弟弟的保險卡騙取安眠藥,在犯案中使用。檢方指出南波為了獲取特殊災害保險還特意準備蜈蚣和蜂巢,明顯沈迷金錢,「抱有惡意動機、殺人經過精心策劃」。在審判最後被告人表示「真誠地向死者家屬表示歉意。我願意真誠地面對我所犯下的罪行的嚴重性,過每天反思的生活」,首次道歉。而今日(7月2日)廣島地方法院宣佈判處南波30年有期徒刑,是有期徒刑中最重的刑期。

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