2024.12.19 宇都宮と鹿沼 SNS通じうその投資話 多額の詐欺被害相次ぐ
宇都宮市と鹿沼市の住民が、SNSを通じて親しくなった相手から、うその投資話を持ちかけられて、1000万円以上の現金をだまし取られる被害が相次ぎ、警察が詐欺事件として捜査しています。
警察によりますと、ことし9月、宇都宮市の62歳の男性が、SNSで親しくなった相手から「投資をやりましょう」とか「取引期間が終了したあとに会おう」などと誘われました。
男性は、SNSでやり取りを重ねた上で相手の話を信じ、指定された口座に19回にわたって、現金1700万円余りを振り込んだということです。
また、ことし6月には、鹿沼市の51歳の女性が、SNSを通じて知り合った相手から、「叔父の情報を頼りに投資すればもうかるので、一緒にやろう」と誘われ、その後、指定された口座に11回にわたって現金1400万円あまりを振り込んだということです。
いずれのケースでも、登録したサイトには投資による利益が出続けていると表示されていましたが、現金を引き出すことはできず、それぞれ警察に相談して、だまされたことに気づいたということです。
警察が、詐欺事件として捜査するとともに、SNSなどで投資話を持ちかけられたときは、まずは詐欺を疑って、家族や警察などに相談するよう呼びかけています。
2024.12.18 宮城の特殊詐欺、過去最悪の被害額オレオレ詐欺は前年比7倍超
親族や公共機関の職員らをかたり、お金をだまし取る「特殊詐欺」の被害が急増している。宮城県警は、すでに年間の被害額の過去最悪となる約12億円を確認した。特に多いのが「オレオレ詐欺」で、息子などの親族を装うだけでなく、警察官になりすます手口が目立つ。県警が注意を呼びかけている。
特殊詐欺は、被害者と電話で話したり、メッセージを送り合ったりして信頼させ、金融機関の指定口座への振り込みで現金をだまし取るなどする犯罪の総称。息子らをかたる「オレオレ詐欺」、身に覚えのない料金の支払いを求める「架空料金請求詐欺」など、警察当局は10種類に分類している。
県警によると、特殊詐欺は今年1~11月に332件(前年同期292件)。被害額は約11億9千万円(同約5億4千万円)で統計を取り始めた2004年以降では最悪だった。
被害者の約半数が65歳以上で、突出して被害額が大きいのは「オレオレ詐欺」だ。県警は11月末時点で、92件(同30件)の被害を確認し、被害額は約8億4千万円(同1億1千万円)と7倍以上増えた。特殊詐欺全体の被害額の約7割を占め、全体数を押し上げた。だます側とだまされる側が一度も会わず、ATMやインターネットバンキングのお金のやり取りで被害に遭うケースが5割を超えるという。
定番の親族をかたる手口の48件に次いで多かったのが、警察官をかたる手口で、35件に上った。昨年1年間は5件だった。
主な手口は、電話で「あなた名義のクレジットカード(もしくは携帯電話)が犯罪に使われている」と告げ、被害者を容疑者扱いして不安にさせ「口座を確認させてほしい」と言ってお金をだまし取るというもの。連絡は固定電話だけでなく、携帯電話にもかかってくる。ビデオ通話越しに偽の警察手帳を見せて、信用させる手口も多い。
警察官をかたる人物とともに、検察官をかたる人物が登場する場合もある。10月には、実在する検察官の名前をかたる詐欺事件が複数発生しているとして仙台地検が注意を呼びかけた。
1件あたりの被害額も膨らんでおり、県警は同じ人が何度も繰り返しだまされ、手持ちのお金を根こそぎ取られるケースが増えた結果だとみる。
県警は「警察がテレビ電話越しに警察手帳、逮捕状などの許可状を見せる捜査をすることは絶対にない。まずは警察や家族に相談を」と呼びかけている。
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社会問題化する特殊詐欺を防ごうと、ダスキン(大阪府)と総合学園ヒューマンアカデミー仙台校の学生が特殊詐欺被害防止マットを作った。宮城県内の金融機関を中心に約200店舗に導入を呼びかける。
店の入り口などに敷く衛生マットを製作するダスキンが総合学園ヒューマンアカデミー仙台校にデザインを依頼し、製作期間約半年で完成。特殊詐欺被害防止のマットの刷新は8年ぶりで、学生にデザインを依頼するのは東北で初めての試みだ。
マットをデザインしたのは、イラストレーター専攻の笹森星七(せな)さん(19)と矢内泰晴さん(23)。アオサギのイラストと「それは詐欺です!」という言葉を組み合わせた笹森さんは「くすっと笑っていただいて、印象に残れば」と期待する。
ATMに向かう高齢者に警察官が声をかけるデザインを作った矢内さんは「一目で見てわかりやすいイラストを心がけた。マットを通して1件でも被害が減ってほしい」と話した。
13日、県警で完成披露式があった後、仙台東二番丁郵便局(仙台市青葉区)でマットを交換した。白鳥志麻局長(52)は、この日も窓口に詐欺被害の疑いがある客が来たとして「視覚的に訴える形は効果的だ」と話した。
今年1~11月末までの特殊詐欺被害の阻止事例は401件で、うち金融機関での阻止事例は51件、コンビニは93件だった。
2024.12.17 郵便局員が投げたカラーボール命中で“スピード逮捕” 60歳の男を強盗未遂容疑で=静岡・清水区
12月16日夕方に静岡市清水区の郵便局で発生した強盗未遂事件で、60歳の男が逮捕されました。発生から24時間以内の「スピード逮捕」につながったのは、郵便局員が車に命中させたカラーボールでした。
<田島かのん記者>
「静岡市清水区の清水袖師郵便局前です。強盗未遂事件があった郵便局は交通量の多い道路に面しています」
12月16日夕方、静岡市清水区の郵便局で発生した強盗未遂事件。刃物を持った男は何も取らずに逃走しましたが、警察は捜査の範囲を郵便局の外にも広げていました。
<田島かのん記者>
「隣にはコンビニがあり、警察がコンビニの中も調べています」
関係者によりますと、男は郵便局の隣にあるコンビニに駐車したあと犯行に及んだとみられています。警察は店内の防犯カメラを確認したほか、駐車場でも入念に鑑識作業を続けました。
<田島かのん記者>
「逃走時に使用したとみられる車が清水署に運ばれてきました」
事件から一夜明けた12月17日、逃走に使われたとされる車が押収。車には郵便局員が命中させたというカラーボールの塗料が付着していたといいます。
逃走車両や防犯カメラの映像などをもとに、警察は12月17日に強盗未遂の疑いで清水区江尻台町の介護職の容疑者の男60歳を逮捕。発生から24時間以内の「スピード逮捕」となりました。
容疑者の男は容疑を認めていて、警察は犯行動機やいきさつを調べています。
2024.12.17 地元の先輩から「闇バイト」に誘われた中学生、詐欺未遂容疑で逮捕…「クリスマスでお金必要だった」
埼玉県警は17日、千葉県柏市の中学3年の男子生徒(15)を詐欺未遂の疑いで逮捕したと発表した。逮捕は16日。県警は、地元の先輩から「闇バイト」に誘われた生徒が、特殊詐欺の「受け子」役を務めたとみて調べている。
発表によると、男子生徒は何者かと共謀して、16日午後、埼玉県春日部市の女性(84)に市役所職員などを装って「還付金がある。カードを新しく替える必要がある」などと電話をかけ、女性宅を訪れキャッシュカードと通帳をだまし取ろうとした疑い。調べに対し、「クリスマスに遊ぶ金が必要だった」と話し、容疑を認めている。
県警によると、生徒は、秘匿性の高い通信アプリで、指示を受けて動いていた。新越谷駅(埼玉県越谷市)で警戒中だった捜査員が、サイズの合わないスーツを着た生徒を見つけて尾行しており、近所の人にとがめられて女性宅から逃げ出したところを職務質問した。
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