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おととし、東京・江戸川区の住宅に侵入し、住人の男性を殺害した罪に問われている中学校教諭の男の初公判が開かれ、男は「私は犯人ではありません」と述べ、無罪を主張しました。
江戸川区立中学校教諭の尾本幸祐被告(38)はおととし2月、区内の住宅に侵入して住人の山岸正文さん(当時63)の顔や首などを複数回、刃物のようなもので切りつけ、殺害した罪に問われています。
東京地裁できょう(16日)開かれた初公判で、尾本被告は「私は犯人ではありません。身に覚えがありません」と述べ、無罪を主張しました。
検察側は冒頭陳述で、「発見された被害者の左手には被告のマスクがかかっていた」「防犯カメラに写った犯人の行動が被告のスマホのアプリに記録された行動と一致する」とした上で、「犯行後、退勤時間を変更するなどアリバイ工作を行っていた」と指摘しました。
一方の弁護側は「被告には動機が皆無であり、犯行時は自宅にいてアリバイがある」と主張しました。
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恋愛感情を利用する「ロマンス詐欺」で男性から現金をだまし取ったとして逮捕された女が、別の男性からも現金3000万円あまりをだまし取った疑いなどで警視庁に再逮捕されたことがわかりました。
捜査関係者によりますと、無職の井田しずく容疑者(28)はおととし、マッチングアプリで知り合った男性(当時66)から67回、あわせて現金およそ3200万円をだまし取った疑いなどがもたれています。
井田容疑者はキャバクラ店の店長や共同経営者、社長の妻など、1人で5役を演じながらLINEなどで男性とやりとりをしていて、「給料が盗まれ託児所代が払えない」などとうそのメッセージを送り、金を振り込ませていたということです。
井田容疑者は容疑を認めたうえで、「インターネットカジノとホストに使った」などと供述しているということです。
2025.1.15 北海道・江別の大学生暴行死事件、強盗致死で10代の4人起訴 特定少年2人の氏名を公表
北海道江別市の公園で昨年10月、男子大学生=当時(20)=が集団暴行され死亡した事件で、札幌地検は15日、大学生に暴行を加えて金品を奪い死亡させたなどとして、強盗致死や詐欺などの罪で、10代の4人を起訴した。うち18歳の2人は改正少年法で起訴後の実名報道が可能な「特定少年」に当たり、地検は氏名を公表した。
2人は、いずれも札幌市白石区の川口侑斗被告と滝沢海裕被告。他に江別市のアルバイトの少年(17)と、札幌市白石区のアルバイトの少年(16)が起訴された。
地検は昨年12月、強盗致死などの疑いで4人を札幌家裁に送致。家裁は今月6、7日、少年審判で刑事処分が相当と判断し、検察官送致(逆送)した。
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金属が盗まれる被害が全国で相次ぐなか、盗まれたものだと知りながら銅線ケーブルを買い取ったとして、埼玉県の金属買い取り業者の中国籍の社長が逮捕されました。
盗品等有償譲り受けなどの疑いで逮捕されたのは、埼玉県加須市の金属買い取り業者「梅山金属」の社長で中国籍の梅山元一こと、呉忠元容疑者(41)です。
呉容疑者は去年8月、茨城県の工場から盗まれた銅線ケーブルおよそ200メートルを、盗品だと知りながら買い取った疑いがもたれています。
警察によりますと、銅線ケーブルを盗み、持ち込んだのはカンボジア人の男らだということで、この窃盗グループを捜査する過程で呉容疑者が銅線ケーブルを買い取った伝票が見つかったということです。
盗まれた銅線ケーブルは時価総額でおよそ200万円でしたが、呉容疑者は70万円ほどで買い取っていました。
銅線ケーブルを盗んだとして逮捕されたカンボジア人の男は、これまでの取り調べで「盗んだケーブルを20回くらい、この業者に持ち込み、売った」と供述しているということですが、呉容疑者は「盗品とは分からなかった」と容疑を否認しています。
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各地で銅線が盗まれる被害が相次ぐ中、盗品と知りながら銅線ケーブルを買い取ったとして埼玉県の金属買い取り業者の社長が警察に逮捕されました。
調べに対し容疑を否認しているということです。
逮捕されたのは埼玉県加須市にある金属買い取り業者の社長で中国籍の※ゴ・忠元容疑者(41)です。
警察によりますと、去年8月、茨城県の工場から盗まれた銅線ケーブルおよそ200メートル780キロ余りを盗品と知りながら買い取った疑いが持たれています。
警察は容疑者を逮捕するとともに15日、事務所などを捜索しました。
警察がカンボジア人窃盗グループを捜査する中でこの業者がグループから銅線を買い取った伝票が見つかったということです。
盗まれた銅線は一般的な市場価格で200万円余りですがこの業者は3分の1程度の70万円ほどで買い取っていたということです。
業者は、これまでにも同じ窃盗グループから繰り返し銅線を買い取っていたとみられ警察が詳しく調べています。
調べに対し容疑を否認しているということです。
※ゴ「俣」のつくり=口の下に天。
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2025.1.15 盗品と知りつつ銅線買い取りか 買取業の男逮捕…容疑否認
銅線ケーブルが盗まれたものと知りながら買い取ったとして、金属くず買取業の男が逮捕されました。
警察によりますと、中国籍の梅山元一こと呉忠元容疑者は去年、埼玉県加須市で自身が経営する「梅山金属」で、銅線ケーブルおよそ800キロを盗まれたものと知りながら買い取った疑いがもたれています。調べに対し、容疑を否認しているということです。
銅線は、カンボジア人の窃盗グループが茨城県の工場から盗んだものとみられています。
このグループには「盗んできたものを20件ほど、この業者で売った」という趣旨の話をしているメンバーもいるということで、警察は業者がほかにも盗まれたものを買い取っていたとみて調べています。
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1998年に群馬県内の住宅で一家3人が殺害された事件は指名手配中の容疑者が逮捕されないまま14日で27年となり、警察は、地元のJR高崎駅などで情報提供を呼びかけました。
1998年1月14日、当時の群馬県群馬町、今の高崎市の住宅で、石井武夫さん(当時48)と妻の石井千津子さん(当時48)、それに、母親の石井トメさん(当時85)の3人が殺害されました。
警察は、夫婦の娘の顔見知りで元トラック運転手の小暮洋史容疑者(55)を殺人の疑いで全国に指名手配し行方を捜査していますが、逮捕されないまま14日で27年となりました。
14日は警察官など19人が、JR高崎駅と高崎市内の商業施設で行き交う人に、容疑者の顔写真が入ったポケットティッシュなどを配って情報提供を呼びかけました。
群馬県警察本部の田村正男刑事部長は「事件解決には、皆様の協力が必要不可欠です。どんなささいなことでもかまわないので、情報を寄せていただきたい」と話していました。
情報提供は高崎北警察署の捜査本部、フリーダイヤル0120-547-590で受け付けています。
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未解決のまま…群馬一家3人殺害事件から27年 情報提供呼びかけ
群馬県の旧群馬町で一家3人が殺害された事件は未解決のまま、14日で27年。警察は指名手配中の男について、あらためて情報提供を呼びかけました。
この事件は1998年1月、旧群馬町、現在の高崎市の住宅で石井武夫さん(当時48)と妻、母親の一家3人が殺害されたもので、警察は目撃情報などから元トラック運転手の小暮洋史容疑者(55)を指名手配していますが、いまも未解決のままです。
警察は14日、JR高崎駅でティッシュを配るなどして情報提供を呼びかけました。
群馬県警 田村正男刑事部長
「事件のことまた小暮のことについて、どんなささいなことでも結構です。情報を寄せていただければと思います」
去年寄せられた情報は250件ほどありましたが、警察庁は事件解決につながる情報に最大300万円の捜査特別報奨金を設けています。
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札幌・すすきので男性が殺害され首を切断された事件で、逮捕・起訴された親子3人のうち、父親の裁判員裁判が札幌地裁で始まりました。
父親は起訴内容について「違うと思う点がいくつかある」と述べ、否認しました。
2023年7月、札幌・すすきののホテルで会社員の男性(当時62)が殺害され、頭の部分が持ち去られた事件では、田村瑠奈被告30歳ら親子3人が逮捕・起訴されています。
このうち殺人や死体損壊などを手助けした罪に問われた父親の修被告61歳の裁判員裁判が午前11時から札幌地裁で始まりました。
修被告は起訴内容について「違うと思う点がいくつかある」と否認したうえで、用意したメモを読み上げ、「殺害や損壊の目的は知らなかった」などと述べました。
弁護側は無罪を主張しています。
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警視庁は、女子中学生らに特殊詐欺をさせていたとみられる31歳の指示役の男を逮捕しました。女子中学生も逮捕されていて、闇バイトに応募していたということです。
詐欺の疑いで逮捕されたのは、埼玉県和光市の職業不詳・里吉亜冬夢容疑者(31)で、去年5月、仲間と共謀し、東京・葛飾区の女性(80代)に空き家のマンションに現金200万円を送らせ、現金をだまし取った疑いがもたれています。
この現金の回収役などとして、少年少女グループの女子中学生(当時14)ら2人も逮捕されています。
女子中学生はインスタグラムで闇バイトに応募し、里吉容疑者から秘匿性の高いアプリ「シグナル」で『ガッツリ石松』『海苔巻き煎餅』など複数のアカウントから指示を受けていたということです。
警視庁は里吉容疑者の認否を明らかにしていませんが、女子中学生らのグループと同様の手口で犯行を繰り返していたとみて捜査しています。
2025.1.13 札幌すすきので店のドアを蹴るのを注意され逆上か…従業員に噛みつき傷害疑い、旅行中の中国人27歳男「噛んでいません」
12日未明、札幌市の歓楽街すすきので、飲食店従業員の男性の腕に噛みついてけがをさせたとして、中国籍の27歳の男が逮捕されました。
傷害の疑いで逮捕されたのは、中国籍の27歳の自称芸能プロダクション経営の男です。
男は、12日午前3時45分ごろ、札幌市中央区南6条西5丁目の飲食店前の路上で、この飲食店の28歳の男性従業員の左腕に噛みついてけがをさせた疑いが持たれています。
男性従業員は、左腕に内出血をするけがをしました。
警察によりますと、店内にいた男性従業員が、店のドアが蹴られる音がしたため、外にいた男に注意しました。
すると男は逆上し、噛みついてきたということです。
被害に遭った男性従業員が男を取り押さえ、「ドアを蹴られ、殴られた」と警察に通報し、男は駆け付けた警察官に引き渡されました。
取り調べに対し、中国籍の27歳の自称芸能プロダクション経営の男は、英語で「私は誰にも暴力をふるっていませんし、噛んでもいません」と話し、容疑を否認しています。
男は、旅行で日本を訪れたと話し、当時酒を飲んでいたということです。
警察が、当時の詳しい状況を調べています。
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2024年10月、北海道江別市で20歳の男子大学生が集団暴行を受けて死亡し、少年を含む6人が逮捕された事件で、札幌家庭裁判所は7日までに、強盗致死などの非行内容で家裁送致された16歳から18歳の少年ら4人を検察官送致(逆送)することを決めました。
札幌家裁は、逆送となった少年ら4人について、18歳のアルバイト従業員の男を「自ら積極的に暴行を加え、終始犯行を主導」していたとして主犯格と認定し、厳しく非難しました。
◆札幌家裁の「逆送」決定要旨
札幌家裁の梶川匡志裁判長は少年ら4人の暴行について「一貫して無抵抗だった被害者に対し、長時間かつ執拗になされた相当強いもので、人を死に至らしめる危険が高いものである」と指摘。被害者は「およそ暴行を受けなければならないような落ち度がないにもかかわらず、少年らに長時間一方的に攻撃されて、金銭などを奪われた上、最終的に生命を落とした」と説明しています。
・主犯格の18歳アルバイト従業員の男について
梶川裁判長は18歳アルバイト従業員の男について「自ら率先して被害者に積極的に暴行を加え、金品を要求したり、他の共犯者に対して被害者の暴行を促したりと、終始犯行を主導。動機は身勝手極まりなく、酌むべき点は皆無であり、厳しい非難に値する」と強調。
・他の3人について
17歳のアルバイト従業員は「金品を要求した上、被害者の顔面や腹部を手拳で殴る、頸部や後頭部を蹴るなどの強度の暴行を何度も繰り返した」、18歳の男子高校生は「主犯格の少年から指示されて被害者の背部に飛び蹴りしたり、逃亡しようとする被害者の首に自らの判断でハイキックをした」、16歳のアルバイト従業員は「腹部を強く蹴り、被害者に金銭を要求し、所持品を奪った」と暴行の関与を説明。
◆勾留期間の10日以内に起訴される見通し
梶川裁判長は、4人について「結果は取り返しのつかない極めて重大なものであり、刑事処分が相当」としました。18歳のアルバイト従業員の男を含む少年ら4人は、強盗致死などの罪で起訴されれば、大人と同じ裁判員裁判を受けることになります。
◆事件の概要
2024年10月、北海道江別市の公園で、大学生の長谷知哉さん20歳が集団で暴行を受けて死亡した事件。長谷さんは衣服を身に着けていない状態で発見され、その後死亡が確認されました。長谷さんの顔面などには殴られた跡が複数あり、死因は外傷性ショックでした。
長谷さんの交際相手だった八木原亜麻(あま)被告20歳と、川村葉音(はおと)被告20歳が強盗致死などの罪で起訴され、16歳から18歳の少年ら4人が長谷さんから金品を奪うなどしたうえ、暴行を加えて死亡させたとして家裁送致されていました。
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2025.1.11 19年前の女児刺傷事件、凶器の捜索始まる 兵庫県警が姫路市沖で
兵庫県たつの市で19年前、小学4年の女児が刃物で刺されて重傷を負った事件で、勝田州彦(くにひこ)容疑者(46)=殺人未遂容疑で逮捕=の供述に基づき、県警は11日、同県姫路市沖の海で凶器とされる刃物の捜索を始めた。
捜査関係者によると、昨年に逮捕された勝田容疑者は2006年9月28日、たつの市の路上で9歳だった女児の胸と腹を刃物で突き刺し、全治2カ月のけがをさせた疑いが持たれている。刃物について「海に捨てた」と供述したという。
この日は姫路市の岸壁付近で、県警の捜査員や民間のダイバーら計約20人が海中に潜るなどして捜索に当たった。船1隻も投入し、磁気探査機で海底を調べた。県警は数週間にわたり、海底から引き上げた土砂の中に凶器がないか確認していく。
勝田容疑者は07年に同県加古川市で小学2年だった女児(当時7歳)をナイフで殺害した疑いでも逮捕された。現在は事件当時の精神状態などを調べる鑑定留置が実施されている。この事件でも凶器について「海に捨てた」と供述。県警は1月下旬、加古川市に隣接する播磨町の岸壁近くで凶器を捜索する予定だ。
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