
2025.1.27 【長野3人死傷】遺族がメッセージ「良きご縁に出逢い、短くも一瞬一瞬を大切に生きた故人のことを、どこかでふと思い出していただければ」駅前の献花台が終了
長野市のJR長野駅前で1月22日、男女3人が刃物を持った男に襲われ、長野市の会社員の49歳男性が死亡、2人が重軽傷を負いました。亡くなった男性の家族が現場近くに「皆様からの大きな温かなお気持ちを頂き、本人も安らかに旅立つことができることと思います」と感謝のメッセージを掲示しました。
献花をしてくださる皆様へ
献花・供物等を頂き、大変ありがとうございます。
故人に代わり、心より感謝申し上げます。
皆様からの大きな温かなお気持ちを頂き、本人も安らかに旅立つことができることと思います。
また私たち残された家族も、大勢の方の励ましやお力添えを頂き、故人の分まで精一杯生きていく大きな勇気を頂きました。
本当にありがとうございました。
そして、良きご縁に出逢い、短くも一瞬一瞬を大切に生きた故人のことを、どこかでふと思い出していただければ幸いです。
一同
なお、JR東日本長野支社は献花台は、遺族の意向により、27日午前0時に撤去したと発表しました。
2025.1.26 【長野3人殺傷】捜査本部の会見「質疑応答全文」 矢口雄資容疑者(46)を殺人未遂の疑いで逮捕 警察「絶対許さない」「被害者の無念を晴らす」「不眠不休で捜査」
長野市のJR長野駅前で男女3人が刺され1人が死亡、2人が重軽傷を負った事件で、警察は1月26日、女性に対する殺人未遂の疑いで46歳の男を逮捕しました。男は調べに対し、黙秘しているということです。
■殺意を持って刺したか
殺人未遂の疑いで逮捕されたのは長野市の無職・矢口雄資(やぐちゆうすけ)容疑者46歳です。
警察によりますと、1月22日午後8時6分頃、長野市南千歳のJR長野駅の「ステーションビルMIDORI」北側歩道上で、長野市の女性(当時46歳)に対し、殺意をもって背中を包丁のような刃物で突き刺すなどして全治1週間のけがを負わせた疑いが持たれています。
この事件では、他に長野市の会社員2人が刺され49歳の男性が亡くなり、37歳の男性が重傷を負いました。警察は2人についても容疑者の犯行と見ています。
■防犯カメラの「リレー捜査」が重要な役割
捜査本部の会見の内容は次の通り。
【質疑応答】
Q.認否、動機など
「認否は黙秘している。動機も黙秘していて今後の捜査で明らかにしていく」
Q.有力な手掛かり、逮捕の経緯は
「一番は防犯カメラのリレー捜査が重要な役割を果たした。マスコミの報道もあり相当多くの情報提供があった。フリーダイヤルもあって捜査員を配置して情報提供が積み重なり検挙にいたった」
Q.犯行前後の足取りは
「今後の捜査の関係もあり、詰めていく部分で、今は差し控える」
■「凶器」は見つかっていない
Q.凶器の発見は
「今のところまだわかっていない。今後の捜査で明らかにしていく」
Q.疑わしいものも見つかっていない
「疑わしいのレベルにもよるが。見つかっていないということで」
Q.捜査の中で何カ所何件の防カメをみたか
「今後の捜査で明らかにしていく部分であるため、差し控える」
Q.半年前に(長野駅にも近い)若里公園で男から「刺してもいいか」と聞かれたという情報があったが
「個別に関しては控える」
Q.被疑者の様子は、暴れたりしているのか
「今のところ逮捕にも素直に応じている」
■調べに対し「黙秘」
Q.被害者との面識は
「黙秘ではあるが、面識は無いものとみて捜査している」
Q.逮捕時の態勢は
「捜査の態勢になりますので。今回、刃物を使った凶悪犯ということでそれに応じた態勢を組んで着手した」
Q.「NSAT」の映像もあったが、その人数などは
「そこに関しても先ほどと同じでご協力いただければ」
■男性2人についても容疑者の犯行とみて捜査
Q.家宅捜索を(連行と)同時に行った
「通常の捜査をしているので、その予想通りで良いと思う」
Q.押収品について
「まだ話せることはない」
Q.亡くなった男性を含む他の2人についても被疑者の犯行とみて捜査か
「その通り、一生懸命やっていく」
Q.いつから容疑者が捜査線にあがった
「細かいことは言えないが、最初からということではない」
Qリレー捜査の中で、この数日間でか
「大きな体制を組んでおり、すごい情報の中で捜査をした。最初からこの人を狙った捜査をしたというわけではない」

Q.自宅で逮捕したのか
「その通りです」
Q.自宅での突入の時に、大きな音が聞こえてきたがどういった捜査か
「見ていただいたらその通りだが、個別の対応、この手法などの辺りはちょっとお答えを差し控える」
Q.容疑者の責任能力は
「今後の捜査で明らかにする」
Q.自宅への出入りは確認されている?
「今後の捜査で明らかにしていく」
■徒歩で逃げたとみて捜査
Q.防カメ捜査以外で決め手となったのは
「色々な捜査を行った中で、防カメ捜査がメインだったということ」
Q.近所からの情報提供は
「狙っていたわけではないので、色々な情報提供などを積み上げていった」
Q.(逃走時に)白い布・手袋などを外すなど姿を変えたりはしたのか
「今後の捜査で明らかにしていく」
Q.徒歩で逃げたとみているか
「現時点ではそうみて捜査している」
Q.自宅から現場を往復したのか
「今後の捜査で明らかにしていく」
■容疑者は一人暮らしとみている
Q「NSIT」とは
「個別の対応なので控える」
Q.被疑者は一人暮らしか
「一人暮らしとみている」
Q.(捜査員の)が重装備だったが
「連続殺傷事件で刃物があった。そこをふまえた装備だったと思う」
Q.確保のときの「ドン」という音は
「個別の対応なので、ここでのお答えは差し控える」
Q.確保のときは(部屋に)突入したという表現で良いか
「突入という表現も間違えではない」
Q.突入のときの様子は?
「踏み込んだ後しかわからないんですけども、踏み込んだ後は暴れたりだとか、そういう状況は無かった」
Q.職業は不詳?
「広報の通り無職」
Q.初犯か
「個人の関係なので言えない」
Q.被疑者、精神疾患は?
「今のところ捜査中」
Q.なぜ、(3人の被害者のうち)女性の容疑で逮捕したのか
「捜査の関係なので、控える」
Q.(逮捕の発表文の)「殺意を持って」という(容疑の)記載について
「総合的に事件の概要から見て総合的に判断、今回の事件は連続ですので、総合的に判断ができると」
Q.突き刺すなどとあるが具体的に他には
「捜査の内容なので回答控える」
Q.逮捕時はインターホンを鳴らして素直に出てきたか
「そうすれば入る必要がないので、想像の通り」
Q.被害者に容疑者逮捕を伝えた時はどんな様子だったか
「個別の対応は差し控えるが、相当、心に傷を負っていていると捜査員から話がある。配慮をお願いしたい」
Q.容疑者の年齢は
「変わる予定はない」
Q.被害に遭った順番は?
「今後の捜査で明らかにしていく」
Q.被疑者は(犯行後)家にこもっていた?外に出ていた?
「これから捜査していく」
■どういった思いで捜査
Q.どういった思いで捜査にあたってきたか
「絶対許さない。不眠不休で捜査にあたってきた」
Q.どういった思いで捜査をしてきたか、捜査員にどんな指示をしていたか
捜査一課長:
「もう皆さんご存知の通り、捜査本部長もそうですし、署長もそうですし、うちの警察本部長もそうですし、 みんなもう本当に必検(※必ず検挙する)ですね。いかに早く捕まえて安心を取り戻すかということで、 県民や市民の皆さん、この国全体もなんかそんな感じですね。もう早く捕まえると、絶対許さないということで、みんな一生懸命で 不眠不休の捜査員もいましたし、頑張ってやってまいりました。他県からの応援ももらって、 警戒の方も割り振ってやっていただいたんで(長野県警は)捜査に集中できたというところもありました」
刑事部長:
「今、捜査一課長も申しましたけれども、本件につきましては、通勤時間帯をやや過ぎた、 仕事から帰宅される方々が、並ばれていたバスロータリーのバス停、 ここで突然、何の理由もなく命を絶たれた被害者の方、それとけがを負われたお2人の方、平常の生活を、がらりと変えられた被害者の方、もしくは目撃者の方、多くの市民が 本件に巻き込まれたわけでありますけれども、これらの方のご無念を晴らしていかなければいけないというところと、長野市民はじめ県民の皆様の平穏な生活を阻害されたというところがありましたので、これを一刻も早く通常通りの安心、安全な長野県というところへ戻したいという思いだけで捜査をやって参りました。この被疑者を検挙しなければいけない、長く時間をかけられないというところで、最大限の体制を取っていただいて、意識してまいりましたけれども、発生以来5日ちょっと、5日という時間が長いか短いかというのは皆さんのご判断にお任せしますけれども、 我々にとっては、最大限、最短の時間で被疑者を検挙するという思いだけでやって参りました。今日は本当にそれが実ったなと感じております」
長野中央署署長:
「ああいった場所での凶行、大変多くの皆さんに不安を与えてしまった事件だというところで、 1分1秒でも早く解決をしなくちゃいけないというところでした。皆さんの、マスコミの皆さんのご協力もいただいて、ある意味、公開捜査と言いますか、させていただいた中で、 大変多くの情報をいろんな方から頂戴しました。 早く捕まえてほしいということだと思う反面、警察に対する応援だというつもりで受け取って、捜査員も頑張ってくれたと思います。 早いか遅いかというところで、刑事部長がおっしゃいましたが、私は少なくとも明日の月曜日にですね、 子供たちが少しでも気持ち良くというか、安心して学校へ行ける、そこがもう一番良かったなという風に思っております。引き続き、しっかりと捜査もしますし、警戒などもしていきたいというふうに思っております。 本当に多くの皆さんのご協力をいただいたおかげだと思っております。本当にありがとうございます」
■しばらく、パトロールは力を入れる
Q.(発表文での犯行時刻の)8時6分はなぜか
「いろんな捜査をやり、 防犯カメラだとかですね、そういうのの時刻だとか、目撃だとか、そういうのを合わせて」
Q.今後の警戒の対応は
「他県の応援は帰ってもらう。それぞれの環境に応じて、県警でパトロールをしばらく力を入れたい」
Q.防犯カメラのリレー捜査で所在が明らかになったのか
「そういう解釈で良い」
Q.リレー捜査で、現場から自宅付近まで特定できたのか。防カメの捜査で被疑者を特定し、その後の捜査で、所在を特定できたのか
「後者。色んな捜査をしていく中で、所在を特定した」
Q.容疑者は事件前後、どのくらい駅にいたか
「今後明らかにしていく」

東京電力の社員の男が、神奈川・横浜市営地下鉄のホームで、男性の髪を引きちぎるなどしてけがをさせ現行犯逮捕されました。
東京電力の社員、森義行容疑者(49)は25日午前0時過ぎ、横浜市営地下鉄センター北駅のホームで、27歳の男性の髪を引きちぎり、さらに顔を複数回殴るなどして軽傷を負わせ、現行犯逮捕されました。
森容疑者は当時酒に酔っていて、「電車内にいた男女のカップルにイライラした。生意気な態度にかっとなった」などと容疑を認めているということです。
東京電力は「誠に遺憾であり、被害者の方をはじめ、関係者の皆さまにご迷惑をおかけしていることについて、おわび申し上げます」とコメントしています。
2025.1.26 長野駅前殺傷事件 46歳容疑者逮捕 調べに黙秘 “突入”時は
今月22日、長野駅前で、男女3人が男に刃物で次々と刺されて1人が死亡し2人が重軽傷を負った事件で、警察は、26日、長野市内に住む46歳の容疑者を被害者のうち1人に対する殺人未遂の疑いで逮捕しました。
警察の調べに対し雑談には応じる一方、容疑については黙秘しているということです。
目次
今月22日長野駅前で3人刺され 1人死亡 2人重軽傷
注目
警察「突入」時の状況は
【警察が記者会見】
「防犯カメラが逮捕の決め手に」
捜査幹部「あすの月曜日 子どもたちが安心して学校に行ける」
警察の記者会見 冒頭発言
【リポート 長野放送局 篠田祐樹記者】
逮捕された容疑者は
死亡した男性 事件の直前までバーに
事件の経緯
今月22日長野駅前で3人刺され 1人死亡 2人重軽傷
逮捕されたのは、長野市西尾張部の無職、矢口雄資容疑者(46)です。
警察の調べによりますと、今月22日の夜、長野駅のバス乗り場付近で男女あわせて3人が男に刃物で次々と刺され1人が死亡、2人が重軽傷を負った事件で、被害者のうちけがをした46歳の女性に対する殺人未遂の疑いが持たれています。
けがをした2人が「犯人と面識はない」と話したことから、警察は無差別に襲われた通り魔事件とみて、逃げた男の画像を公開し情報の提供を広く呼びかけたほか、防犯カメラの映像をつなぎあわせる「リレー捜査」で行方を捜していました。
その結果、現場から3キロほど離れた場所に住む矢口容疑者が事件に関与した疑いがあることがわかったということで、26日朝、自宅アパートに捜査員が踏み込んで逮捕しました。
警察によりますと、調べに対して雑談には応じる一方、容疑については黙秘しているということです。
また、警察は26日、容疑者の自宅を捜索しました。
警察は凶器の特定を進めるとともに、捜索で押収した資料を分析して動機の解明につながるものはないか調べることにしています。
注目
警察「突入」時の状況は
警察は、容疑者を逮捕するための26日朝の対応について、「突入」ということばで説明しました。
26日午前7時すぎ、容疑者の自宅アパートの部屋の窓の下には転落した際の衝撃を和らげるための大型のクッションが用意されました。
そして、捜査員が向かったあとにはチェーンソーで何かを切断するような音が聞こえたほか、最上階の部屋の中では黄色のせん光のような光も確認できました。
その後、容疑者を乗せた車を運転していた捜査員の帽子にはアルファベットで「NSIT」と書かれていて、立てこもり事件や身代金目的の誘拐事件などに対応するため専門技術を身につけた長野県警の捜査チームの一員とみられます。
警察は「刃物を使った事件に関わる容疑者だったためそれに対応した装備で臨んだ」としています。
【警察が記者会見】
警察は26日午前10時から記者会見を行いました。
「防犯カメラが逮捕の決め手に」
警察は容疑者の逮捕についての会見の中で、防犯カメラの映像が決め手になったと説明しました。
それによりますと防犯カメラなどの映像を解析してつなぎ合わせる「リレー捜査」が容疑者が事件に関わった疑いがあることや所在の特定に重要な役割を果たしたということです。
また、警察はもう1つ捜査で欠かせなかったものとして寄せられた多数の情報を挙げました。
今回は、事件発生翌日に防犯カメラの画像を公開したほか、その後、より鮮明な画像もさらに公開しました。
それとともに情報の提供先となるフリーダイヤルも開設し情報を募る態勢を整えた結果、「犯人に似ている人を見かけた」とか「逃げていく犯人を見た」といった情報が25日までの3日間で326件集まっていたということです。
会見で「決め手は防犯カメラだと言えるが、集まった情報も含め総合的な捜査で容疑者逮捕に至った」と説明しました。
捜査幹部「あすの月曜日 子どもたちが安心して学校に行ける」
今回の事件では住民の不安が高まっているとして、警察庁の決定で近くの10の都県からおよそ100人の警察官とパトカー16台が長野県警に派遣され、24時間体制でパトロールなどにあたりました。
記者会見で長野県警の捜査幹部は事件の捜査や地域の治安についてそれぞれの思いの一端を明かしました。
このうち松島敏史 長野中央署長は「公開捜査をして、大変多くの情報をいろんな方から頂戴した。早く逮捕してほしいという思いと、警察に対する応援だと受け取め捜査員が頑張ってくれた。少なくとも、あすの月曜日に子どもたちが安心して学校に行ける、それがよかったなと思っている」と話しました。
また吉池雅人 捜査1課長は「いかに早く容疑者を逮捕し安心を取り戻すかを考えていた。県民、市民全体がそんな感じだった。『絶対許さない』ということで不眠不休の捜査員もいた。他県の応援も励みになり、捜査に集中できた」と話しました。
吉澤敏 刑事部長は「並ばれていたバス停で突然、何の理由もなく命を寸断され、けがを負わされた。無念を晴らさなければならないということとともに一刻も早く安心安全な長野県にしなければならないということで長く時間をかけれれない中で最大限やってきた。長いか短いかは皆さんの判断になるが、最短の時間で検挙を目指し、実ったと考えている」と話しました。
警察の記者会見 冒頭発言
動画1分43秒
※データ放送ではご覧いただけません。
【リポート 長野放送局 篠田祐樹記者】
捜査本部が置かれている長野中央警察署です。
現在、容疑者はこちらで取り調べを受けていますが、警察は午前10時からの記者会見で容疑者は黙秘していると説明しました。
面識のない被害者を無差別に襲ったとみられる動機はなんだったのか。
警察は今後の取り調べで明らかにしていくとしています。
一方、けさ容疑者が自宅アパートで確保された際、転落した際の衝撃を和らげるため大型のクッションが用意されたり、チェーンソーで何かを切断するような音が聞こえたりしました。
こうした状況について警察は「突入した」ということばで、刃物を使った事件に関わる容疑者のため、それに対応した体制で臨んだとしています。
また、現場周辺で撮影された画像を公開した結果、市民から多くの情報が寄せられたことや、防犯カメラの映像を「リレー方式」で解析したことが逮捕に重要な役割を果たしたと明らかにしました。
市民に大きな衝撃を与えた事件の背景に何があったのか。警察は今後、調べを本格化させることにしています。
(26日正午のニュースで放送)
【午前10時から警察が記者会見】
警察は26日午前10時から記者会見を行いました。
「防犯カメラが重要な役割」
警察は会見で、逮捕の決め手として、「防犯カメラの『リレー捜査』が重要な役割を果たした」と述べました。
「被害者と容疑者は面識ないとみて捜査」
警察は会見で「被害者と容疑者は面識がないものとみて捜査している」と述べました。

逮捕された容疑者は
逮捕された男の容疑者は、26日午前7時半前、捜査員に前後を挟まれながら長野市内の集合住宅から出てきました。白髪まじりの短髪で、表情を変えることなく警察の車両に乗り込みました。
そして午前7時半ごろ、警察の車両に乗せられ、長野中央警察署に到着しました。
容疑者は青い服を着ていて、うつむいたまま警察署に入っていきました。
容疑者宅の近所に住む人「本当に驚いている」
容疑者が確保された集合住宅の近所に住む70代の男性は「近所の人が『きのうから近くに制服の警察官がいた』と話していた。まさかこんな近くに住んでいる人が犯人だとは思わなかったので、本当に驚いている。容疑者とつきあいはないが私の妻は自転車に乗っているのをみかけたことがある。自転車のかごにはコーヒーを入れていたそう。事件前にトラブルなどで話題になったことはない」と話していました。
現場の様子は
午前7時すぎ、現場の集合住宅の下には大型のクッションを捜査員が用意したほか、チェーンソーで何かを切断するような音も聞こえました。
また、最上階の部屋のなかから時折、黄色のせん光のような光が確認できました。
逮捕を受けて亡くなった男性の知人が献花
容疑者の逮捕を受けて、事件現場に設けられた献花台には亡くなった長野市の49歳の男性会社員の知人が花を供えに訪れました。
上田市に住む50代の男性は「サッカーの社会人チームで私がキャプテンをしているときに彼と一緒にプレーしました。彼はキーパーをしていて、無失点におさえたときはすごく喜んでいたのが思い出されます。容疑者が逮捕されたと聞いて彼に伝えに来ました。花と一緒に当時のチームの集合写真を供えます」と話していました。
また、長野駅を利用する人たちから安堵の声も聞かれました。
長野市に住む60代の男性は「事件があってから外に出るのも心配で、早く捕まってほしいと思いながら過ごしていました。捕まったと聞き、安心しました」と話していました。
松本市の50代の男性は「容疑者が逮捕されたと聞き、安堵しました。サッカー関係の仲間として事件にショックを受け切ない思いでした。あらためて、ご冥福をお祈りいたします」と話していました。
事件の経緯
事件が起きたのは、今月22日の午後8時ごろ、長野駅の善光寺口のバス乗り場付近でした。
当時は駅の利用者やバス待ちの客が多くいた時間帯。
男女あわせて3人が男に刃物で胸や背中を次々と刺され、長野市の会社員、丸山浩由さん(49)が亡くなりました。
また、30代の会社員の男性が重傷を負ったほか、40代の会社員の女性が軽いけがをしました。
警察の調べによりますと、最初に襲われたのは、亡くなった丸山さんで、さらに10メートルほど離れたバス停付近で男女2人が襲われます。
目撃した人によりますと、刃物は細くて長い刺身包丁のような形状だったということです。
その後、男は一度、近くのホテルの方向に行き、再び駅前をうろついたことが確認されているということです。
そして、徒歩で西の方向に逃げたということです。
警察は、無差別に襲った連続殺傷事件として捜査。
駅周辺の防犯カメラに写っていたり、一般の人が撮影し提供を受けたりした男の画像を公開したほか、専用のフリーダイヤルを設置するなど広く情報提供も呼びかけてきました。

長野駅前で3人が殺傷された事件で、長野県警はさきほど、46歳の男を殺人未遂容疑で逮捕したと発表しました。
逮捕されたのは、長野市の矢口雄資(やぐち・ゆうすけ)容疑者(46)です。矢口容疑者は1月22日午後8時過ぎ、JR長野駅前の歩道上で46歳の女性に殺意を持って、背中を包丁のようなものを突き刺すなどして、ケガを負わせ、殺害しようとした疑いがもたれています。矢口容疑者は黙秘しているということです。
矢口容疑者は、事件の1時間ほど前から駅周辺の複数の防犯カメラに映っていて、警察は下見をして犯行の機会をうかがっていた可能性があるとみて、事件20分前に駅前で撮影された画像などを公開し、情報提供を求めて捜査していました。捜査本部は、防犯カメラのリレー捜査が重要な効果があった、報道やフリーダイヤルの情報提供呼び掛けで、情報が多くあったなどと話しています。

長野市のJR長野駅前で男女3人が刺され1人が死亡、2人が重軽傷を負った事件で、長野県警の捜査本部は26日、軽傷を負った女性会社員(46)への殺人未遂の疑いで、現場から逃走していた同市の40代男を逮捕した。男は午前7時過ぎ、駅から東約3キロにある自宅で身柄を確保された。
捜査本部は無差別殺傷事件とみて、他県警の応援を含む220人態勢で男の行方を追跡。付近の複数の防犯カメラをつなげる「リレー捜査」で割り出した。
捜査関係者によると、逮捕容疑は22日午後8時ごろ、駅前のバス乗り場付近で女性の背中を刃物で刺したとしている。
事件は22日午後8時ごろ発生。3人を相次いで襲い、会社員の丸山浩由さん(49)が死亡、男性会社員(37)が重傷で入院、女性は1週間程度のけがを負った。

去年8月に大阪・心斎橋筋商店街の宝飾店で起きた強盗殺人事件。鑑定留置を経て、大阪地方検察庁は刑事責任能力を問えると判断し、中国籍の28歳の男を起訴しました。
1月24日、強盗殺人の罪で起訴されたのは、中国籍の后馭波被告(28)です。
后被告は去年8月、大阪市中央区の心斎橋筋商店街にある宝飾店で、販売価格6280万円の高級腕時計1点を奪い、その際に店員の弘中辰弥さん(当時30)の腹部を、刃体の長さ約21cmの「牛刀」で刺して殺害した罪に問われています。
大阪地検は后被告の犯行時の精神状態を調べるため、約5か月間にわたって鑑定留置を行っていましたが、后被告の刑事責任能力が問えると判断。1月24日に起訴しました。
地検は后被告の認否を明らかにしていません。
2025.1.24 なぜ犯行1時間前から駅に?犯人の心理状態は 長野駅前3人殺傷事件【Nスタ解説】
JR長野駅前で男女3人が刃物で襲われた事件。容疑者は現在も逃走中ですが、容疑者とみられる男の新たな写真が公開されました。
なぜ犯行1時間前から駅に?
南波雅俊キャスター:
22日、JR長野駅前で3人が殺傷された事件について、警察は通り魔の可能性があるとして、いまも男の行方を追っています。

24日、容疑者と思われる男の画像が新たに公開されました。
これまで公開されていたのは、事件後に走っているような動きだったため、鮮明な画像ではありませんでしたが、より鮮明な画像が公開されました。
【事件の約20分前に撮影された画像】
・20代~40代
・身長170cm前後
・中肉か細身
・頭に布のようなもの
・めがね着用
・ジャンパー・長ズボン
・白色系の手袋

犯行の約1時間前に、百貨店近くの防犯カメラによく似た男が映っていました。
さらにその後、JR長野駅構内の改札前のカメラでも確認されています。犯行後は西へ逃げたのではないかとみられています。
1時間前から現場近くにいたということですが、犯罪心理学に詳しい新潟青陵大学の碓井真史教授は 「彼にとっての、日常の恰好。リスクなどは考えず、とにかく確実なタイミングで、やり遂げることだけを考えていたのでは」と話します。
元埼玉県警本部捜査第一課 佐々木成三さん:
注目すべきポイントは、警察がかなりの捜査員を導入し、リレー式の防犯カメラの捜査を重点的に行っている点です。
1時間の滞在の前はどういった行動をしているのか、“逆リレー式”の捜査は、かなり容疑者の特定において重要になってくると思います。
ドライブレコーダーは、住民の方からの任意的な提出が必要になってきます。事件のあった時間帯に駅の周辺を走っていたドライブレコーダーを持っている方は、警察に提出していただきたいと思います。
警察官100人派遣 “異例の規模”
南波キャスター:
捜査も“異例の態勢”をとっています。
長野県警は、設置した捜査本部で220人態勢での捜査を行っています。さらに、警察庁が10都県から警察官約100人を派遣し、警戒を強化しています。
佐々木さんは、これを“異例の警戒態勢”とみています。「かなり規模は大きい。駅前で通行人が多く防犯カメラが多い。約1時間駅周辺にいたため聞き込みの対象も多い」とのことです。
捜査本部220人というのは、事件規模で考えるとどのようなものなのでしょうか?
元埼玉県警本部捜査第一課 佐々木成三さん:
埼玉県警の警察官の数は1万2000人で、捜査本部が200人態勢だとかなり規模は大きくなります。長野県警だと大体3000人くらいなので、分母から考えても、長野県警の本気度を示しています。
何より、警察庁が10都県から警察官100人を派遣して捜査以外でも防犯においてパトロールを強化するということは、警察がかなり本気を出していると思います。
南波キャスター:
周辺住民にも不安が広がっています。
長野市の教育委員会は、不安を理由に休んでも欠席としない対応をし、24日は8%にあたる約2000人が学校を休みました。
小学校の教頭は「不安を感じている子供がたくさんいるなと感じる」と話します。
市内の小学校でも、通学の際に可能な範囲で保護者の付き添いを求めていて、ほとんどの児童が保護者と登校しています。
もし、通り魔に遭遇したら「重い・かさばる荷物は捨てる」「とにかくすぐ離れる」
もし、通り魔に遭遇してしまったら、
・とにかくすぐその場から離れる
・建物の中に避難
・重い・かさばる荷物は捨てる
→お子さんがいる家庭はランドセルを置いて逃げることを教える
歴史・時代小説家 今村翔吾さん:
現状、足取りがまだわかっていないので、長野県内の隣の市や県外に逃れている可能性もあります。心のどこかに、注意の気持ちを持っておくことを意識した方がいいかもしれないですね。
日比キャスター:
今後、どのように捜査は進んでいくでしょうか?
元埼玉県警本部捜査第一課 佐々木成三さん:
公開された動画・静止画を多くの方に関心を持って見てもらいたいです。自分の命を守るために、こういった人物に近づかないことが大事です。
そのほかにも、防犯カメラをリレー式で(追い)、容疑者がどのような順番で現場に来ているのか、明らかにするには住民からの目撃情報も必要になってきます。ぜひ警察に提供していただきたいと思います。
==========
<プロフィール>
佐々木成三さん
元埼玉県警本部捜査第一課
現役時代はサイバー捜査の導入に着手
今村翔吾さん
「塞王の楯」で第166回直木賞受賞
歴史・時代小説家 30歳までダンス講師


22日夜、JR長野駅前で男女3人が男に刃物で刺され1人が死亡、2人が重軽傷を負った連続殺傷事件で、県警が逃げた男の新たな画像を公開しました。
公開された画像は22日午後7時40分ごろ一般の方が長野駅を撮影した際に映りこんでいたもので、23日の聞き込みの際、情報提供を受けたということです。
この事件は22日午後8時ごろ、JR長野駅善光寺口で男女3人が男に刃物で刺され、長野市丹波島の会社員、丸山浩由さん・49歳が死亡。ほかの男女2人が重軽傷を負いました。
丸山さんの死因は失血死であることがわかりました。致命傷は左側胸部の傷で心臓まで刃が届いていたということです。傷は左胸と左の背中であわせて2か所あったということです。
逃げた男は20代から40代、身長170センチ前後で頭には白い布のようなものを巻いていました。
捜査関係者によりますと、男と特徴が似た人物が事件発生の数十分前から現場付近をうろつく姿が確認されています。
24日午前10時半すぎ、JR長野駅前では、県警の鈴木達也本部長などが献花台に花を手向け、犠牲者を悼みました。また事件現場の当時の状況について説明を受けていました。
一方、周辺の小学校では、24日も警戒が続いています。
警察官「おはようございます」
校門には警察官。
そして、いつもの集団登校に、保護者が付き添う対応がとられていました。
保護者は
「今までに何もなく子どもたちだけで通っていたのがすごい当たり前だったけど、良かったというか、当たり前じゃないんだなと感じました」
保護者は
「これで週末に犯人が逮捕されなければ、また来週からの対応が長引けば長引くほど難しくなってくると思うので、早く捕まってくれればいいなと思っています。」
長野市教育委員会によりますと、23日は市内の小中学生のうちの1割以上にあたるおよそ2800人が登校を控えました。市教委は登校を控えても欠席扱いにしないとしています。
2025.1.24 長野駅3人殺傷 逃走した男 近くで電車やバス利用した形跡なし



22日夜、長野駅前で男女3人が男に刃物で刺されて死傷した事件で、男が逃走後に近くで電車やバスを利用した形跡がないことが警察への取材でわかりました。警察は男が徒歩で現場を離れたあと、公共交通機関を避けて逃走している可能性があるとみて行方を捜査しています。
22日午後8時ごろ、長野駅のバス乗り場付近で男女あわせて3人が男に刃物で次々と刺され、長野市の会社員、丸山浩由さん(49)が死亡しました。
また、いずれも長野市の37歳の男性が重傷を負ったほか、46歳の女性も軽いけがをしたということです。

警察は現場周辺の防犯カメラの画像を公開して逃げた男の行方を捜査していますが、その後の警察への取材で、これまでのところ男が逃走後に近くで電車やバスを利用した形跡は確認できていないことがわかりました。
男が現場からは徒歩で逃げましたが、警察はその後も公共交通機関を避けて逃走している可能性があるとみています。
警察によりますと、男は20代から40代で、身長は1メートル70センチ前後、頭には白い布のようなものを巻き、めがねをかけ、服装はジャンパーと長ズボンだったということです。
警察は、専用のフリーダイヤルを設置して情報の提供も呼びかけています。
電話番号は0120-007-285で、24時間受け付けています。
サッカー指導受けていた生徒「感謝の気持ち伝えた」
小学6年までの3年間、サッカークラブで丸山さんの指導を受けていたという中学3年の男子生徒(15)は「丸山さんはあいさつの大切さやプレーできることへの感謝の気持ちを持つことなど、スポーツのことだけでなく人としての心構えについても教えてくれました。優しくて元気でいつも楽しくサッカーを教えてくれるコーチでした。献花のときには今までの感謝の気持ちと、これからもサッカーを続けていくという決意を伝えました」と話していました。
交流あった50代女性「理由を知りたい」
25年ほど前に丸山さんとアルバイト先で知り合い、その後も交流が続いていたという50代の女性は「ニュースで名前が出たので、まさかと思い、安否を確認するメッセージをきょうの朝送りましたが返事はなく、その後、写真も報道されて、自分の知る丸山くんが亡くなったんだと知りました。本当に明るくて人なつっこい人でした。いつも楽しい人で、もっとやりたいことがたくさんあったと思います。なぜ丸山くんが殺されてしまったのか早く犯人が逮捕され、その理由を知りたいです」と話していました。
職場の後輩「犯人が早く捕まってほしい」
丸山さんと20年ほどのつきあいのある、職場の後輩の40代男性は「頼れる先輩で優しく気にかけてくれたり、飲みに年数回連れて行って悩みを聞いてくれたりしていた。最近は忙しかったようだが、年賀状で『2月に飲もう』と書いてくれていて、そのやさきにこんな知らせが来た。犯人が早く捕まってほしい。現場に来るとやはり耐えられないです」と涙ながらに話していました。
2025.1.23 長野駅3人殺傷 事件前 駅構内防犯カメラに刺した男に似た人物
22日夜、長野駅にあるバス乗り場付近で、男女3人が男に刃物で刺されて1人が死亡し、2人が重軽傷を負った事件で、事件の1時間ほど前、駅構内の防犯カメラに男と似た人物がうろつく様子が写っていたことが捜査関係者への取材でわかりました。警察は、無差別に人を襲うため機会をうかがっていた可能性があるとみて捜査しています。
目次
注目
警察 防犯カメラの画像を3種類公開
警察 情報提供を呼びかけ
22日午後8時ごろ長野駅の善光寺口のバス乗り場付近で、30代と40代の男女あわせて3人が男に刃物で胸や背中を次々と刺され、長野市の会社員、丸山浩由さん(49)が死亡しました。
また、いずれも長野市の、37歳の会社員の男性が重傷を負ったほか、46歳の会社員の女性も軽いけがをしたということです。
男は駅から徒歩で逃げていて、警察は連続殺傷事件として事件後に駅周辺の防犯カメラに写った男の画像を公開して行方を捜査しています。
その後の調べで、事件の1時間ほど前にも、これとは別の駅構内にある防犯カメラに男と似た人物がうろつく様子が写っていたことが捜査関係者への取材で新たにわかりました。
けがをした2人は男と面識はないと話していることから、通り魔による事件とみられていて、警察は無差別に人を襲うため機会をうかがっていた可能性があるとみて詳しく調べています。
注目
警察 防犯カメラの画像を3種類公開
長野県警察本部は、JR長野駅周辺に設置された防犯カメラに写っていた、事件に関わったとみられる男の画像3種類を公開しました。
このうちの1枚には、頭に白い布のようなものをかぶり、白い手袋のようなものをしている男が走り去る様子が写っています。
また別の画像では、男が右手に何かを持っているようにも見えます。
警察によりますと、男は
▽中年のやせ形で
▽身長は1メートル70センチ前後
▽めがねをかけていて
▽ジャンパーのようなものを着ていて、長ズボンだったということです。
警察 情報提供を呼びかけ
長野県警は男の行方を捜査するとともに、長野中央警察署に専用のフリーダイヤルを設置して情報の提供も呼びかけています。
電話番号:0120-007-285(24時間受け付け)
警察庁は住民の不安が高まっているとして、近くの10の都県からおよそ100人の警察官とパトカー16台を長野県警に派遣することを決めました。
派遣されるのは、警視庁のほか、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、神奈川、新潟、山梨、静岡の警察からで、24時間体制で現場周辺のパトロールなどにあたるということです。
注目
事件当時の状況【動画】
警察の調べによりますと、今回の事件で最初に襲われた丸山さんは長野駅のコンコースへと続くエスカレーターや階段がある場所のすぐ近くで倒れていたということです。
一方、ほかの2人が襲われたのはそこから10メートルほど離れたバス停の「3番乗り場」付近で男は刃物を持って移動し3人を次々と刺したとみられています。
また、そこから80メートルほど離れたところに交番があります。
事件目撃した男性「次のターゲット探し さまよう感じ」
事件を目撃し、警察に通報した男性によりますと、3人を刺した男が持っていた刃物のようなものは刃渡り20センチほどで、細くて長い刺身包丁に似た形状だったということです。
また、男が3人を刺したあとの様子について「駅の前をふらつき、次のターゲットを探してさまよう感じだった」と話しています。
男性は現場近くに子どもと一緒にいたということで、「私と子どもに刃物のようなものが向いた瞬間があった。自分の身や家族を守るのに精いっぱいだった」と話していました。
事件が起きた直後、仕事から帰宅するためにバスに乗ろうと長野駅を訪れた20代の男性は「善光寺口のバス停にある3番乗り場近くで、40代か50代の男性が左の脇腹から出血して血だらけで倒れていて、居合わせた男性が心臓マッサージをしていました。その後、到着した救急隊員に運ばれるときも男性は意識がない様子でした」と話していました。
直前まで丸山さんと一緒だった男性「人を大切にする人 悔しい」
事件が起きる10分前まで丸山さんと一緒だったという40代の男性は「趣味仲間や飲み仲間として、昔からの付き合いで、今でも週に1回くらい会う仲のいい友人です。昨日も店で仲間たちと食事をしていましたが、丸山さんは事件の10分前くらいに先に店を出ました。その後、事件が起きたことを知って、丸山さんがいつも使うバス停の近くだったので、心配になり、メッセージを送りましたが、最後まで既読にならず、報道で被害にあったことを知りました。まさかこんなことが起きるとは今でも信じられません。仲間の誕生日にはプレゼントを用意したりと人を大切にする人で、悪いところのないような人でした。こんな人がこうした被害にあって悔しいです」と話していました。
亡くなった丸山浩由さんの自宅の近所に住み、20年来のつきあいがあったという70代の女性は「地域で行われる草取りなどの活動を率先してやってくれる物腰の柔らかい、本当にいい方です。びっくりして、本当に悲しくてつらいです。こんなことはあってはいけないです」と涙ながらに話していました。
現場には献花台 多くの人が花を手向ける
現場となった長野駅には、23日午後に献花台が設けられ、多くの人が花を手向けています。
現場近くのバス停を日常的に利用している30代の女性は「3番線のバス停から午後8時くらいにバスに乗ることが多いのですが、きのうはたまたま夫が迎えに来たので乗りませんでした。ニュースを見て、ひとごととは思えず、花を手向けに来ました」と話していました。
そのうえで「あの時間帯は仕事帰りの人たちが家族やペットの待つ家に早く帰りたいと思いながら並んでいたと思うので、本当に胸が苦しいです。どんな理由があろうと、命を奪うことは許されないことです。安心して駅を利用できるようになるためにも、犯人が早く捕まってほしいと思います」と話していました。
長野市に住む20代の男性は「よくこのあたりの飲食店などを利用しています。当たり前の日常のなかでこうした事件が起きるのは悲しく、とてもショックです。なにが出来るかと考え、花を手向け手を合わせることが大切だと思いました。もしかしたら犯人が近くに居るかもしれないという恐怖もありますので、一刻も早く逮捕されてほしいです」と話していました。
地域に不安広がる
長野市教育委員会は、市内の公立の小中学校について、23日は休校などの措置はとらず通常どおりの登校にするとしたうえで、登校時に教職員が見守りを行うほか、保護者にも可能な範囲で付き添うよう呼びかけています。
このうち、事件現場が校区内にある小学校では、23日午前8時ごろ、子どもたちの登校に保護者が付き添ったり車で送ったりする姿が見られました。
また、学校の入り口には、警察官や地域のボランティアが立って登校を見守りました。
市教育委員会は、不安を感じる場合、登校を控えても欠席扱いにしないとしていて、この小学校では23日は児童およそ170人のうち半数近くが欠席したということです。
登校に付き添った保護者は「なじみの場所で事件が起き、逃げている犯人が近くに隠れているかもしれない思うととても怖いです」と話していました。
登校を見守ったボランティアの男性は「ほとんどの児童が保護者と車で登校していて、地域がピリピリしています。子どもたちは不要不急の外出を控えるよう求められているし、地域への影響が広がらないか心配です」と話していました。
小学校の教頭は「子どもたちが安全安心に学校生活を送ることができるよう、保護者や地域の人と協力して周辺の見回りなどを続けます。犯人が早く捕まってほしいです」と話していました。
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「闇バイト」に応募して、去年10月札幌市内の住宅に侵入し、強盗などの罪に問われた男2人の初公判が、24日札幌地裁で開かれ、男2人は起訴内容を認めました。
神奈川県の建設作業員、鈴木陸被告25歳は、去年10月、札幌市豊平区の住宅に侵入し、住人の男性(当時79)の手足を縛って現金3万円を盗んだ罪や、札幌市南区の空き家に侵入しブローチを盗んだ罪などに問われています。
また札幌市北区の会社員、三田兼輔被告24歳は、鈴木被告が南区の空き家に侵入した際、鈴木被告を現場まで車で送り届けるなどしたとして、窃盗ほう助などの罪に問われています。
24日に札幌地裁で行われた初公判で、鈴木被告と三田被告はそれぞれ「間違いありません」と起訴内容を認めました。
ただ鈴木被告の弁護人は、豊平区の事件については住居侵入の事実に争いないが、強盗については客観的に見れば、恐喝罪の範囲だと、強盗罪の成立について争う姿勢をみせました。
2人は、SNS上で高額報酬などをうたう「闇バイト」に応募し、鈴木被告が「実行役」、三田被告が「運転手役」として犯行に及んだとされています。
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