古市憲寿氏“頂き女子”事件に「20代と40代…恋愛は生まれにくいという前提を男性側も意識した方が」
スポニチアネックス12/7(木)9:30
社会学者の古市憲寿氏(38)が7日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月〜金曜前8・00)に出演。「頂き女子りりちゃん」を名乗って恋愛詐欺マニュアルを販売し、自身も男性の好意につけ込み現金をだまし取ったとして、詐欺罪などに問われた無職渡辺真衣被告(25)について言及した。
名古屋地裁(大村陽一裁判長)で6日に行われた公判で、渡辺被告は詐欺罪の起訴内容を認めた。証拠調べでは、渡辺被告が「(お気に入りの)ホストをNo・1にすることに生きる意味や価値があった」などと語った供述調書を読み上げた。起訴状や冒頭陳述によると、茨城県の男性に、つらい生い立ちで家族仲が悪いとのうそを告げ、抱えている金銭的問題が解決しなければ別れなければならないとほのめかしていたという。
渡辺被告は横浜市の男性から計約1億1000万円をだまし取った詐欺罪や、別の女=公判中=に詐欺の手法を指南したとする詐欺ほう助罪でも起訴されている。被告が指名していた東京・歌舞伎町の店のホストの男(26)は、詐欺で得た金と知りながら受け取ったとする組織犯罪処罰法違反(犯罪収益収受)容疑で逮捕、起訴された。
古市氏は「個人で詐欺する人のためにマニュアル化するってことは、ある種の能力が必要だと思うんですね。その能力を犯罪じゃないところに生かしたらと思うんですね」と言い、「一方で、40代の人が20代の人にこういうふうに言われて信じてしまうものなんですか?世間一般から見て、20代の女の子と40代男性って、あんまりマッチングって成立しにくいじゃないですか」と指摘。「それこそお金がめちゃくちゃあるとか、ポジションがあるんなら分かるんですけど、そうじゃない場合に、そこで恋愛ってなかなか生まれにくいという前提をまず男性側も意識した方がいいんじゃないかなって思っちゃいますよね。もちろん自分にめちゃくちゃ自信があったり、何かあるんだったら別ですけど、普通は同世代が多いわけだから、よほどのことじゃないと起こらないってある程度思っておいた方がいいんじゃないかなと思いますね」と強調していた。
2023-12-06 19:31社会
「頂き女子」詐欺も認める=50代男性から3800万円―名古屋地裁
「頂き女子」と称し、恋愛感情を利用して現金をだまし取るマニュアルを販売したなどとして、詐欺と詐欺ほう助の罪に問われた無職渡辺真衣被告(25)の第2回公判が6日、名古屋地裁(大村陽一裁判長)であった。50代男性から約3800万円をだまし取ったとする詐欺について審理があり、被告は「(間違い)ありません」と起訴内容を認めた。
検察側は冒頭陳述で、渡辺被告は遅くとも2018年ごろからホストクラブに通い、1回で数百万~数千万円使うこともあったと指摘。マッチングアプリで知り合った男性から詐取して金をまかない、50代男性には自身の金銭問題が解決すれば結婚するかのように伝えていたと述べた。
被告が捜査段階で「ホストをナンバーワンにすることが自分の生きる価値だと思っていた」と供述していたことも明らかにした。男性は生命保険を解約して現金を渡していたという。
起訴状によると、渡辺被告は21年3月~今年8月、50代男性ら2人から現金計約1億5500万円を詐取。昨年6月には名古屋市の女(21)=詐欺罪で公判中=に、現金を詐取すると知りながら「頂き女子の参考書」などと題したマニュアルを販売し、別の男性2人から計約1000万円をだまし取る手助けをしたとされる。初公判で詐欺ほう助の起訴内容を認めていた。
男性から3億円貢がせた「元祖・頂き女子」アラフォー女性の驚き手口
2023年12月7日 11時12分
男性に3億円超を貢がせた「元祖・頂き女子」についてデイリー新潮が報じた
とにかく「窮状」を打ち明け、相談する手口を使っていたようだとライター
自分から「援助して」などと決して言わないことが重要だと話していたという
起訴内容を認めた「頂き女子りりちゃん」に“パイセン”がいた?「伝説の頂き女子」が語った「男から3億円を巻き上げる」テクニック
2023年12月7日 11時12分 デイリー新潮
12月6日、男性2人から1億5000万円以上を騙し取った詐欺罪などに問われている「頂き女子りりちゃん」こと渡辺真衣被告(25)の第2回公判が開かれた。事件が公になって以降、渡辺被告の“騙しのテク”に驚きの声が上がったが、実は呼び名は違えど、「頂き女子」は昔からいたという。事情通の間で伝説となっている“元祖・頂き女子”に取材した経験のあるライターの鈴木ユーリ氏がその戦慄の手口を明かす。
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名古屋地裁で行われた6日の裁判では、茨城県内の男性から約3800万円を詐取した件が審理され、渡辺被告は白いマスクに紺色のスウェット姿で出廷。裁判長から「(起訴内容で)何か間違っていることは?」と問われると、「いや、ありません」と起訴内容を認めた。
法廷では殊勝な態度
「頂き女子」とは渡辺被告の造語で、恋愛感情を利用して男性の同情心をくすぐり、多額のお金を援助させることを指すという。実は渡辺被告とソックリの手口で、数多の男性から総額3億円以上を貢がせ、全額をホストに溶かした「元祖・頂き女子」が存在する。
朱美さん(仮名)という現在“アラフォー”の女性で、「頂き」活動から“引退”した直後の約3年前、彼女にインタビューしたライターの鈴木ユーリ氏がこう話す。
「朱美さんは“頂き”でなく、自身の行為を『裏引き』という言葉で表現していました。裏引き自体は、東京・歌舞伎町などで20年以上前から行われており、要は飲食店や風俗店勤務の女性が店を通さずに客から直接金銭を受け取る行為をいいます。もちろん店側にバレたらペナルティーなどを科される“ご法度”ですが、さまざまな事情から手を出す女性は昔から少なからずいました」
「家を売らせた」ことも
鈴木氏が続ける。
「朱美さんのスゴいところは、裏引きをするためにあえて『援デリ』というグレーな仕事を選んだ点。援デリとは、出会い系サイトなどで援助交際を仲介・斡旋する業態をいいますが、もちろん違法行為です。でも朱美さんに言わせると、『出会いが援デリだったら(お金を巻き上げた)お客さんも後ろめたさがあるから、絶対に訴えてこない』と笑っていました」
実際、彼女が裏引きを行っていた期間は10年以上に及び、三桁を超える人数の男性から総額3億円以上の“援助”を受けたというが、被害届などを出されたことは一度もないという。
「1人から巻き上げた最高額は2000万円。なかには息子が朱美さんに数百万円を渡しているのを知り、怒って抗議に訪れた父親をたらしこみ、最終的に『家を売らせて(親子で)お金を工面してもらったこともある』と悪びれずに話していた」(鈴木氏)
他にも消費者金融が各階に入ったビル近くで、男性客に自身が“切羽詰まった状況”にあると訴えた際、客が上から下まで1社ずつ回って借りた100万円近くを手渡されたこともあったという。もちろんウソの訴えだったが、問題は“なぜ、いとも簡単に男性はカネを差し出すのか?”という点だ。
「俺に何かできることは?」
「手口は基本、“りりちゃん”がマニュアルで『病み営業』と呼んでいたものと同じです。一言でいえば、とにかく自分の“窮状”を打ち明け、客に相談する――。最初、客として出会った時だけ“関係”を持ちますが、以降、裏引きのターゲットに定めた相手とは“男女の関係”にはならないと言っていました。代わりに『奨学金の返済が大変で生活できない』『学費が払えなくて大学を辞めざるを得ない』『折り合いの悪い親元を出て自分の人生を生きたいけど、引っ越し資金がない』などと“お金や身寄りのない女子大生”を演じ、客と店の人間という関係を曖昧にしていくそうです」(鈴木氏)
当時、30代だったにもかかわらず「女子大生」と偽っていた期間もあるというが、童顔のためか「疑われることはなかった」とも。とはいえ、そんな“泣き落とし”で男がやすやすとカネを出すとは信じがたいが、その点についてはこう話したという。
「彼女は第一印象でお金を“出す、出さない”“いくらまで出せる”人間かが大体わかると言ってました。事実、取材は喫茶店で行ったのですが、周囲を見渡して『あの人は200万円以上』『あの人は出さないタイプ』などと即座に店内の男性を値踏みしていた。彼女によれば、重要なのは決して自分から『援助して』などと口にしないこと。困っている現状を話しながら、ほかに頼れる人がいないことをほのめかし、時間をかけてでも男性側から『俺に助けられることはある?』と言わせるのが成否のポイントだそうです」(鈴木氏)
“守ってあげたい”スイッチ
パッと見の印象や会話などからターゲットになりやすい「生真面目」「気弱」「女性経験の有無」などの“チェック項目”を慎重に確認していくそうだが、仮にそれらに当てはまったとしても、実際にお金を出してくれるとは限らないという。
「朱美さんが“極意”に挙げたのが、『少なくない男性のなかには“女子を守りたい”スイッチのようなものがあって、それをうまく探し当てて押してあげれば、あとは驚くほどカンタンに向こうからお金を出してくれる』というものでした。でも、そうやって援助してもらったカネを彼女もすべてホストに注ぎ込み、単に巨額のお金が右から左に通過しただけ。『全部シャンパンタワーで溶けちゃったんだけどね』と呟いた時の遠い目は、渡辺被告の心象風景にも通じる“虚無”を感じました」(鈴木氏)
「実刑は免れない」と見られている渡辺被告に対し、被害者たちはいま何を思うのか。
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