2025.2.6 特殊・SNS詐欺、被害2千億円 24年は過去最悪、警察庁まとめ
交流サイト(SNS)を介した投資詐欺と恋愛感情に乗じたロマンス詐欺、特殊詐欺の被害総額が、2024年は全国で約2千億円に上ったことが6日、警察庁のまとめ(暫定値)で分かった。特殊詐欺は前年比約269億円(59・4%)増の約721億5千万円、投資・ロマンス詐欺は約812億8千万円増の計約1268億円に上った。いずれも過去最悪。
振込の際にインターネットバンキングを使わせるケースが目立つ。ATMより高額のやりとりができ、ネット空間で完結するため周囲が詐欺に気づきにくい。ネットバンキング利用は、投資・ロマンス詐欺での全ての振込と、特殊詐欺の500万円以上の振込による被害額の約7割に上った。
警察庁は執拗にネットバンキングの口座開設や送金を要求してくる相手への注意を呼びかけ、金融機関には不正取引を検知するモニタリングシステムの積極活用を働きかけている。
これらの詐欺を含む24年の刑法犯認知件数は73万7679件で、3年連続で増えた。
2025.2.6 刑法犯罪 3年連続増加 SNS使った勧誘などが深刻な治安上の脅威
警察庁は去年1年間の犯罪情勢を公表しました。SNSで勧誘された実行役による強盗などの凶悪事件が相次ぎ、特殊詐欺やSNSを使った詐欺の被害も拡大するなど、「犯罪情勢は厳しい状況にある」としています。
警察庁は6日、去年1年間の犯罪情勢を公表し、全国の刑法犯罪の認知件数は73万7679件と、おととしを3万4328件上回りました。
刑法犯罪は、2002年の285万4000件をピークに、戦後最少となった2021年(56万8000件)まで19年連続で減っていましたが、2022年以降は3年連続で増加しています。
犯罪の実行役を勧誘するSNSの投稿などが深刻な治安上の脅威となっていて、特に、去年8月以降、闇バイトによる強盗などの凶悪事件が相次いで発生しました。
また、特殊詐欺やSNSを使った投資・ロマンス詐欺、これにネットバンキングからの不正送金や、クレジットカードの不正利用を加えた被害額は、2000億円を上回りました。
これらの犯罪に「匿名・流動型犯罪グループ」が関わり、不正に獲得した資金を、さらにほかの資金獲得活動にあてている構造がみられると分析しています。
警察庁は「犯罪情勢は厳しい状況にある」と総括し、「国民の安全・安心を確保するため、警戒の空白が生じることを防ぎ、総合的な対策を引き続き強力に推進する」としています。
“治安悪くなった” 過去最多の76.6%に
警察庁は去年10月、インターネットで治安についての意識調査を行い、5000人から回答を得ました。
「日本の治安はよいと思うか」という質問では「そう思う」、「まあそう思う」と回答した人は合わせて56.4%で、同じ形式で調査を始めた2021年以降、最も低くなりました。
「ここ10年で、日本の治安はよくなったと思うか」という質問では「よくなっていると思う」、「どちらかといえばよくなったと思う」は合わせて10.5%にとどまったのに対して、「悪くなったと思う」、「どちらかといえば悪くなったと思う」がこれまでで最も多い76.6%にのぼりました。
治安の悪化を感じる理由として思い浮かぶ犯罪を複数回答で尋ねる設問では、「特殊詐欺や投資詐欺、ロマンス詐欺、フィッシング詐欺など」を挙げた人が69%と最も多くなりました。
2025.2.6 堀ちえみさんブログに1万6000回メッセージで妨害か 容疑者逮捕
タレントの堀ちえみさんの公式ブログに、およそ1万6000回にわたってメッセージを送り、ブログの管理会社の業務を妨害したとして、東京 多摩市の47歳の容疑者が逮捕されました。堀さんのブログをひぼう中傷する内容だったということで警視庁が経緯などを調べています。
逮捕されたのは東京 多摩市の無職、中島早苗容疑者(47)です。
警視庁によりますと、中島容疑者はおととし4月から去年7月にかけてタレントの堀ちえみさんの公式ブログに対し、およそ1万6000回にわたってメッセージを送り、ブログの管理会社がメッセージを公開するかどうかの作業を困難にさせたとして、偽計業務妨害の疑いが持たれています。
メッセージは、堀さんがブログに書き込んだ文章や写真をひぼう中傷するような内容だったということで警視庁が経緯などを調べています。
容疑者は「堀さんの元ファンだ」と話しているものの、容疑については黙秘しているということです。
中島容疑者はネットの掲示板にも3年前、堀さんを中傷するような書き込みをしたとして、先月逮捕されていました。
2025.2.6 児童虐待での摘発、昨年は過去最多 身体的虐待8割 通告も12万超
警察が昨年1年間で、児童虐待で親などを摘発した件数は2649件(暫定値)に上り、前年から11.1%増えて過去最多だった。摘発件数は増加傾向にあり、この10年で3.2倍になった。警察庁が6日に発表した。
昨年の摘発件数の内訳は、「身体的虐待」が8割を占めた。次いで「性的虐待」16.3%、両親間での暴力といった面前DVなどの「心理的虐待」2.0%、「怠慢・拒否(ネグレクト)」1.1%。
警察から児童相談所に児童虐待の疑いがあるとして通告した18歳未満の子どもの数は12万2378人。前年から428人減ったが、この10年間で3.3倍に増加し、依然として深刻な状況が続いている。「心理的虐待」が7割超を占めた。
2025.2.6 野生のハトを殺害か、男を逮捕 SNSに動画投稿、通報100件超
野生のハトを違法に捕獲して殺害したとして、警視庁はタクシー運転手の辻博容疑者(49)=川崎市多摩区=を動物愛護法違反と鳥獣保護法違反容疑で逮捕し、6日に発表した。「なつく様子がないので愛情の裏返しで虐待した」と供述しているという。同庁は他にも虐待された鳥がいたとみて調べている。
保安課によると、逮捕容疑は昨年4~6月ごろ、東京都国立市の多摩川河川敷で、都の許可を得ずにハト1羽を捕獲。さらに自宅でハト1羽を殴ったり、ハサミで首を切ったりして殺害したというもの。
辻容疑者はX(旧ツイッター)にハトを殺害する動画を投稿しており、昨年9月~今年1月、同庁に100件以上の通報が寄せられていたという。
2025.2.6 「どうして私が法廷にいるのか理解できません」24年前の主婦殺害事件 無罪主張の被告が初めて語った“事件当日の記憶”「メバルを釣る“釣り場”の確認に行っていた」
24年前に、広島県福山市の住宅で女性が殺害された事件の裁判員裁判が5日開かれ、被告の男が事件当日の記憶について初めて語りました。
殺人などの罪に問われている福山市の無職、竹森幸三被告(70)。起訴状によりますと、竹森被告は2001年2月、福山市明王台の住宅で、女性の腹部を果物ナイフで突き刺すなどして殺害したとされています。
1月30日に開かれた初公判で竹森被告は、起訴事実について「記憶にないから分かりません」と、無罪を主張していました。
5日の裁判では、竹森被告に対する被告人質問が行われました。
ベージュのフリースを着て入廷した竹森被告は、証言台の前で迷うこと無く、質問に答えていました。
被告は法廷で何を語る?
(弁護側の被告人質問)
Q.公訴事実に対して「記憶に無い」と仰ってましたが、どういう意味ですか?
「(事件現場に)行ったことがないので分かりません」
Q.令和3年10月に逮捕されてから勾留が続いていますが、言いたいことはありますか?
「訳の分からないやった覚えのない事件に対して3年数か月監禁されていることが理解できない。早く出たいです」
検察側も、事件があった2001年ごろの状況などから当日の「記憶」について聞きます。
(検察側の被告人質問)
Q.当時、仕事は何をしていましたか?
「植木屋。造園業です」
Q.当時、借金はありましたか?
「ありました」
Q.どのくらい?
「見当もつきません」
Q.事件当日、どこで何をしていましたか?
「釣りが好きなので、メバルを釣る『釣り場』の確認に行っていました」
今回の裁判では、現場で検出されたDNA型が竹森被告のものと言えるのかどうかが争点になっています。
検察側の証人として出廷したDNA型鑑定の専門家は1月31日の裁判で、「遺留品の血痕に竹森被告のDNA型が含まれている可能性が高い」と証言しています。
さらに被害者遺族の代理人弁護士も竹森被告に質問しました。
遺族に対する被告の思いは?
(被害者代理人の被告人質問)
Q.当時、事件が発生したことは知っていましたか?
「新聞で見ました」
Q.それを見てどう思いましたか?
「(事件に関して)なんにも考えていませんでした」
Q.この裁判で事件について色々聞いたと思いますが、思うことはありますか?
「どうして私がここにいるのか理解できません」
Q.傍聴席にいる遺族に何か言うことはありますか?
「ございません」
裁判は6日結審し、判決は12日に言い渡されます。
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